第7回ご当地タニタごはんコンテスト:健康的な郷土料理でまちおこし!
株式会社タニタが主催する「第7回ご当地タニタごはんコンテスト―郷土料理でまちおこし―」の全国大会が11月9日(土)に開催され、秋田県横手市の「Comer(コメール)+」がグランプリに輝きました。
熱いプレゼンと試食審査!
全国大会では、書類審査を通過した15チームが、アレンジした郷土料理への熱い想いをプレゼンしました。その後、プロの料理人によって作られた応募作品の献立を審査員が実食し、味や完成度に加えて表現力や郷土料理への理解度などが厳しく審査されました。
グランプリ・準グランプリ・特別賞受賞チームを紹介
グランプリ:秋田県横手市「Comer(コメール)+」
献立名: 和気(わく) 湧く(わく) 具(た)沢山(くさん) お腹一杯プレート
アレンジ料理名: いぶりがっこ香る和風リゾット、かやき仕立てにした地産豚肉と地ビール煮込み、にしんを使った地産野菜のカポナータ、豆腐カステラのミルフィーユ
応募動機・コンセプト: 地域密着型のスーパーマーケット「スーパーモールラッキー」のデリカテッセンで働く3人組が、塩分過多になりがちな秋田県民の健康を考え、減塩を工夫した献立を提案しました。
受賞コメント: 普段提供している食事とは違い、栄養計算が求められるこのコンテストで初出場でグランプリを獲得できて嬉しいです。「抗酸化作用」をポイントに、美容や健康に役立つ栄養素を盛り込めるよう工夫しました。送り出していただいた生産者とも喜びを分かち合い、全国だけでなく地元の方々にも地物の食材や郷土料理の魅力を広げていきたいです。
準グランプリ:滋賀県米原市「杉江治子さんチーム」
献立名: 継承したい近江の味
アレンジ料理名: 近江米のごはん、近江牛の一夜みそ漬、干しえび豆、発芽大豆で打ち豆汁、たくあんの梅風味ぜいたく煮
応募動機・コンセプト: 栄養豊富な大豆や近江牛を使用することで、バランスの取れた滋味深い献立に仕上げました。先人たちの知恵が詰まった郷土料理を作りやすくアレンジすることで、現代生活に馴染みやすいレシピを目指しました。
受賞コメント: 米原市の防災士としての経験を活かし、栄養が不足しがちな避難所での生活には発芽大豆が良いのではと考え、防災食と郷土料理を掛け合わせたアレンジレシピを考案しました。災害大国の日本では、アレンジレシピを日々の食生活に取り入れることで、日ごろから災害へ備える「ローリングストック」のようなことができるのではないかと考えています。
準グランプリ:山口県下関市「松岡沙耶香さんチーム」
献立名: 自給率100%「山口の鯨定食」
アレンジ料理名: 鯨めし丼、ちしゃなハスさんばい、けんちょう汁
応募動機・コンセプト: 中学生と高校生の子供たちと共に、伝統的な山口県の郷土料理を作りやすく親しみやすいレシピにアレンジしました。混ぜ込みご飯の鯨めしを牛丼風にアレンジするなど、幅広い世代に受け入れられやすい手法で鯨食文化の継承を促進します。
受賞コメント: 前回大会に引き続き準グランプリをいただけて感無量です。今回から導入された「地産地消ルール」を活かし、食材の自給率が100%になるような献立ができるよう苦心しました。また、鯨めし丼のレシピを考案する際は中学生の息子に実際に作ってもらうなど、郷土料理を継承していけるよう簡単な調理工程にできるよう心掛けました。次回は自分の生徒たちと挑戦できたらいいなと思います。
特別賞:鹿児島県いちき串木野市「Infini Girls」
献立名: みしょれ!!あたいどんのわっぜかみし
アレンジ料理名: 奇跡のコラボレーション鶏素麺、キビナゴイ・クォン黒糖ソース添え、ミキムースwith串木野のタンカン
応募動機・コンセプト: 鹿児島県いちき串木野市の神村学園高等部調理科で管理栄養士を目指す生徒と先生が、奄美地域の食材をフル活用した健康レシピで全国大会へ挑みました。豚みその塩分を抑えるために、減塩ができるだけでなく味に深みの出る特製のタレを発案するなど様々な工夫を施しています。
受賞コメント: コンテストに挑戦する前は郷土料理をあまり知らなかったので、知識を増やしていくところや、アレンジレシピを基準値内に収めることにとても苦労しました。将来管理栄養士として食品開発の仕事につきたい、アスリートを食の面から支えたいという夢があるので、特別賞獲得で得られた自信を糧に次回のコンテストにも参加したいです。
郷土料理の継承と健康的な食生活
本コンテストは、日本の食文化の原点である郷土料理を、現代風にアレンジすることで、新たな魅力や可能性を創造し、次世代に継承することを目指しています。健康的な食生活という視点でレシピを再構築することで、郷土料理が持つ栄養価や伝統的な食文化を再認識し、地域活性化にも貢献していくことを期待しています。
まとめ
第7回ご当地タニタごはんコンテストは、地域の魅力を再発見し、健康的な食生活を促進する素晴らしいイベントとなりました。各チームの創意工夫が詰まったレシピの数々は、審査員だけでなく、観客の心を掴み、会場全体を熱気に包みました。受賞チームの今後の活躍にも期待しましょう。