自動車の革新を支えるDMD「DLP4620S-Q1」
マウザー・エレクトロニクスは、テキサス・インスツルメンツが開発した自動車用の最新デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)「DLP4620S-Q1」の取り扱いを開始しました。この新製品は、0.46インチサイズでありながら、高性能な拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイ(HUD)の実現を可能にします。
高解像度と広視野角
「DLP4620S-Q1」は、DLPC231S-Q1DMDコントローラおよびTPS99000S-Q1システム管理・照明コントローラと組み合わせて使用されることで、圧倒的な高解像度と高性能を発揮します。この製品は、デジタルインストルメントクラスタやナビゲーションシステム、インフォテインメントディスプレイなど、さまざまな車載用途に対応しており、特に広い視野角を特長としています。
バランスの取れた性能
DLP4620S-Q1は、分解能と光スループットのバランスに優れており、ユーザー体験をより良くする設計がされています。2:1のアスペクト比は、多様な設計要件に適合し、LCDやLED、レーザー光源と組み合わせることで、NTSC比125%の色域と5000:1のダイナミック調光比を実現します。そして、その高輝度(15,000cd/m²以上)により、明るい日射下でも視認性を保持し、ユーザーに快適かつ安全な運転環境を提供します。
機能安全と耐久性
DLP4620S-Q1は、低熱抵抗のパネルパッケージを採用しており、コンパクトで効率的な光学エンジン設計が可能です。熱管理が効果的に行われることで、長時間にわたる安定した動作が実現されています。また、−40℃〜105℃の動作温度範囲に対応しており、自動車向けの厳しい環境条件にも耐える能力を備えています。ISO26262に準拠した機能安全のための品質管理ドキュメントも用意されており、自動車メーカーにとっても信頼のおける選択肢となっています。
新しい未来を切り開く技術
自動車業界では、ARによるオーバーレイ表示やリアルタイム警告機能を備えた先進的なHUDが急速に普及しています。DLP4620S-Q1は、これらのニーズに応え、未来の自動車体験を一新する一助を担います。また、TI DLP4620SQ1EVM評価モジュールとして、DLP4620S-Q1車載用チップセットの動作を簡単に評価するための完全な電子サブシステムも提供されます。
マウザーの役割
マウザーは、グローバルな正規代理店として、最新の半導体や電子部品を提供しています。すべての製品は100%認定された純正品のみで構成されており、ユーザーの迅速な設計開発をサポートします。テクニカルリソースセンターや豊富なライブラリを通じて、技術情報や製品データを提供しており、エンジニアのニーズに応じた情報を迅速に届けています。
登録と最新情報
マウザーでは、最新の製品や技術に関する情報をエンジニアに届けるため、無料のeニュースレターを提供しています。これにより、プロジェクトのニーズに合わせたカスタマイズが可能となっており、関心のある方はぜひ登録して最新情報を手に入れてください。新技術や製品トレンドに関する情報が随時更新されます。
この新しいDLP4620S-Q1は、運転者の目に優しく、未来の自動運転技術と融合することで、自動車産業に大きな革新をもたらすでしょう。