鎌倉千恵美氏が東京女性経営者アワードを受賞
2024年11月25日、東京都主催の「NEW CONFERENCE」において、第5回「東京女性経営者アワード(TOKYO Woman CEO Award)」の表彰式が行われました。この場で、アガサ株式会社の代表取締役社長、鎌倉千恵美氏が継続成長部門で表彰されました。
アガサの理念と成長
アガサ株式会社は「Agatha」と呼ばれる治験および品質文書管理のクラウドシステムを提供しており、国内の研究開発を行う製薬企業の約8割が利用しています。鎌倉氏はこのシステムを通じて、医療機関と製薬企業が治験や品質関連文書を効率的に管理できる環境を整え、医療分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。
受賞の際、鎌倉氏は「この名誉ある賞は、アガサの仲間やお客様、関係の皆様のおかげで得られたものです。心より感謝申し上げます」と述べ、医療分野における課題についても触れました。特に「新薬の約7割が日本で利用できない」という問題に直面している日本の医療環境を改善するため、引き続き努力を重ねる意欲を示しました。
東京女性経営者アワードとは
「東京女性経営者アワード」は、東京都が女性経営者を称え、社会課題解決に貢献することを目的として2020年から開催されています。このアワードでは、継続的な成長を遂げる経営者を対象とする【継続成長部門】と、10年以上にわたって事業を先導してきた方を対象とする【持続経営部門】の2つが設けられています。
鎌倉氏が受賞した継続成長部門では、業績を上げ続ける女性経営者が評価されます。これにより、女性の経営者育成を促進し、社会全体の経済活性化にもつながっています。
NEW CONFERENCEの意義
「NEW CONFERENCE」は東京都の女性活躍推進事業の一環として開催されており、経営者がビジネスに必要な知識やネットワークを構築する機会を提供しています。最近では多くの女性が企業経営や組織運営に携わるようになっていますが、その一方でさまざまな課題に直面している方も多いです。東京都は、こうした経営者に向けた登録制度やセミナーを通じてサポートを行っています。
このイベントはリアル開催とオンライン配信の両方で行われ、女性経営者のための成長の場を提供する役割を果たしています。
鎌倉千恵美氏の背景
鎌倉氏は1974年に愛知県で生まれ、名古屋工業大学大学院を修了後、総務省でキャリアをスタートさせました。その後、日立製作所にて新ビジネス開発やプロジェクトマネジメントを担当し、2011年には製薬企業向けの文書管理システムを手がける会社の日本支社で代表を務めました。2015年にアガサ株式会社を設立し、社長に就任。
彼女は挑戦し続ける女性リーダーとして、今後も医療分野への貢献に期待が寄せられています。アガサは今後も、「Agatha」を通じて新しい治療法や薬の開発を推進し、社会に貢献することを目指していくことでしょう。