2025年「世界難民の日」に寄せて
毎年6月20日は「世界難民の日」として、難民問題に対する理解を深める大切な日です。2025年も近づく中、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が掲げる今年のテーマは「solidarity」すなわち「連帯」です。このテーマは、私たちが国境を越えて一つになり、世界が直面している数々の問題にどう向き合うかを問いかけています。
現在、世界中で1億2,000万人以上の人々が、戦争や迫害、自然災害などの影響で故郷を追われ、非人道的な状況に置かれています。中でもシリア難民の子どもたちは特に厳しい立場にあり、日本人アーティストMIYAVIが3度目の訪問を通じてその現実を伝えています。彼のメッセージには、難民の子どもたちに対する愛情と社会の連帯の呼びかけが込められています。
世界情勢は常に変化し続け、国々のリーダーたちも日々新たな課題に直面しています。UNHCRもまた、多くの困難に奈落いる中、決して支援の手を緩めることはありません。危機的な状況の中でも、難民の人々に寄り添い続ける姿勢は、私たちが学ぶべき模範です。UNHCRは、難民と呼ばれる人々のために、現場で日々支援活動を続けています。
私たちが一人でも多くの人を助けるためには、まずはその問題に目を向け、具体的な行動を起こすことが必要です。難民支援を行うUNHCRが果たす役割は、時に非常に重要であり、私たちが支えることによってその活動の充実へと繋がります。
「誰一人取り残さずに」という言葉は、すべての人が生きる権利を持つという信念を表しています。貧困や戦争、差別のために困難な状況にある人々を助けることは、私たち自身の未来にも影響を与えるのです。私たちが連帯して声を上げることで、彼らが直面する問題が少しでも軽減されることを願っています。
2025年の「世界難民の日」を前に、私たち一人一人ができる支援や行動について考えることが重要です。ぜひ皆さんも、UNHCRの活動や難民支援に対する理解を深め、その一助となるサポートを考えてみてください。古い慣習や偏見を乗り越えて、共に前を向くことが、未来を変える第一歩です。
UNHCRについて
UNHCRは1950年に設立され、難民や国内避難民、無国籍者を保護し支援するために、国際的に活動しています。130カ国以上で展開しており、1954年と1981年にはノーベル平和賞を受賞しました。本部はスイス・ジュネーブに所在しています。
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