敬老の日に考えるアクティブシニアのチャレンジ精神とその実態

9月21日の「敬老の日」を迎えるにあたり、トレンド総研はアクティブシニアのチャレンジについての調査結果を発表しました。
近年、団塊世代を中心に「アクティブシニア」と呼ばれる、積極的で活動的な高齢者が増加しています。彼らは趣味や地域活動に意欲的で、塾や教室に通い、新たなスキルや経験を求めています。

アクティブシニアのチャレンジは多岐に渡る

調査に参加した60〜70代の男女500名に対し、「60歳を過ぎてから新たにチャレンジしたことがあるか」という質問をしたところ、55%が「ある」と回答し、34%が「これからチャレンジしたいことがある」と答えました。特に人気なのは、趣味（41%）、旅行（36%）、運動・スポーツ（21%）、勉強・資格取得（19%）、仕事・ビジネス（15%）など、年齢に囚われない多岐にわたる分野への興味です。

チャレンジしたいことは年齢によって変わる

興味深いことに、「60歳になる前と後でチャレンジしたいことが変わったか」という問いには、57%が「変わった」と回答。具体的には、定年後もアクティブに過ごすというケースが多く、「ジムに通ったり、海外旅行を楽しんだりしている」という意見や、「自分で会社を設立したい」と新たなキャリアに挑戦するシニアも見られます。元々は穏やかに過ごす予定だったが、実際の生活が活発になっていることが分かります。

活動年齢は実年齢よりも若い

調査の中で、シニアたちの「活動年齢」は「実年齢マイナス6.3歳」という結果が得られ、彼らが自分自身を年齢以上にアクティブだと認識していることが確認されました。また、新しいことや楽しいことに挑戦するには「健康」が最も重要だと考えているシニアが67%にのぼることも触れておきたい点です。

現代シニアの特徴とは

次に、世代・トレンド評論家の牛窪恵氏に現代シニアの特徴についてのインタビューを行いました。彼女は、現代の高齢者は10〜20年前に比べ5〜10歳若返っており、活動的なシニアが社会の中で存在感を強めていると語ります。また、シニア男性は「イクジイ」として、孫と遊ぶために健康を維持し、運動を続ける傾向があるとも言います。