シリアへの平和の架け橋
2025-08-04 11:51:58

長崎の学びを通じてシリアへ届けられた平和のメッセージ

ナガサキからシリアへ、平和の教材が響く



2025年の7月29日、長崎原爆から80年を迎えるにあたり、日本の中学生が制作した平和教材がシリアのデリゾール県で使用されるという手記は、教育と平和の重要性を再認識させました。この歴史的な出来事の背後には、教育支援NGO『なかよし学園プロジェクト』の活動があることが大きな要因です。彼らは全国の小中高と連携し、平和と復興をテーマにした“学びのバトン”を紛争地域へ送る国際的な教育支援を行っています。

想像してください。デリゾールの廃墟の中で、日本からの生徒が制作したカルタや紙芝居が展開され、現地の若者たちに新たな視点をもたらしている姿を。

教材の紹介とその影響



今回の取り組みでは、長崎原爆資料館が提供した紙芝居『瞳の中の子どもたち』と、長崎県対馬市立西部中学校の生徒が考案した「平和カルタ」が使用されました。この紙芝居は、原爆で生徒を失った教員の視点から描かれており、アラビア語に翻訳され教室で朗読されました。その瞬間、教室の雰囲気が一変しました。多くの学生がナガサキヒロシマの名前を知っていても、その実情に触れたことはなかったのです。授業の中で、この教材が持つ深いメッセージが生徒たちの心に響き渡りました。

一方、平和カルタは各生徒が考える“平和のかたち”を表現した作品で、英語と日本語の両方が併記されています。これにより、戦争を知らない日本の若者と、戦禍を生き抜いてきたシリアの若者が言葉を通じてつながる新たな試みが実現しました。現地の教育関係者は、これが被爆地長崎の生徒たちが制作したものだと知り、深い感銘を受けたのです。

シリアの教育者たちの反応



なかよし学園の中村雄一代表が現地を訪れると、デリゾール県教育部門副知事のモフセンアルハシーンは、長崎とヒロシマの過酷な過去を初めて知り、驚きを隠せませんでした。彼は日本が復興を遂げたことを重ね、"ナガサキは希望だ"という言葉を繰り返しました。長崎が単なる被爆地ではなく、復興の象徴と考えられていることは、現地の人々にも広がりつつあります。

国際的な連携による平和の取り組み



なかよし学園は、デリゾール県とさらなる連携を図りながら、平和教育を通じた活動を継続しています。これには現地のNGOや国連機関などとの協力が不可欠で、教育支援がもたらす影響は計り知れません。

特に、今回の活動では平和の概念を「願う平和」から「行動する平和」へと転換し、実際にアクションを起こした中学生たちの姿は、多くの人々に生きる力を与えています。

長崎から発信されるこのメッセージが、国境を越えて広がり、復興を目指すシリアの人々にとっての希望となることを願ってやみません。

代表の言葉



中村雄一代表は、今回の体験を振り返り「長崎の中学生が作ったカルタや紙芝居が、廃墟の教室で静かに語られたとき、国も言語も宗教も関係なく、子どもたちの目が変わりました」と語ります。彼は長崎が過去の悲劇から、未来の希望を世界に届ける存在になっていると強調し、その事実に深い確信を持っています。

このように、長崎の教育が平和構築の手助けとなることを胸に、なかよし学園は今後も活動を続けていきます。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト
住所
千葉県松戸市小金原4-14-14
電話番号
047-704-9844

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