第2回雑誌大賞発表！100人の編集長と書店員が選んだ「この一冊」

第2回雑誌大賞：100人のプロが選んだ珠玉の1冊

2011年9月27日、第2回BestMagazineAward『雑誌大賞』の授賞式が開催され、100人の雑誌編集長と書店員によって選出された受賞作品が発表されました。本賞は、雑誌の情報発信力、コンテンツ創造力、そして目利き力を称え、業界全体の活性化を目指す取り組みとして2011年2月に設立されました。

東日本大震災後、雑誌ならではの視点で被災者支援にも取り組んできた本賞。今回の選考では、震災後の活動も考慮されたとのことです。選考対象は2011年1月から6月に発行された雑誌で、「この一冊は凄かった！」と多くのプロが心を奪われた作品たちが表彰されました。

各賞受賞作品と選考理由

グランプリ

作品：「考える人」（2010年夏号）／新潮社
特集：村上春樹ロングインタビュー
受賞理由：編集者と村上春樹氏の2泊3日にわたる徹底的な取材に基づく、迫力あるロングインタビューが評価されました。他のメディアでは得られない深遠な内容が、編集長と書店員から高い支持を集め、文芸誌の可能性を改めて示す一冊となりました。

準グランプリ

作品：「週刊東洋経済」（9/18号）／東洋経済新報社
特集：非ネイティブの英語術
受賞理由：週刊誌でありながら、異例のロングセラーを記録。特に書店員からの支持が厚く、楽天・三木谷氏の「社内公用語英語化」発言など、社会情勢とリンクしたテーマも注目を集めました。

特別賞

作品：「BRUTUS」／マガジンハウス
受賞理由：特定号ではなく、年間を通して多くの特集が安定した支持を得た点が評価されました。時代を先取りする独自視点と、多様な読者層への訴求力が認められました。

TREND MAKE MAGAZINE賞

作品：「JJ」／光文社
特集：おしゃP
受賞理由：「おしゃれプロデューサーズ」の略称である「おしゃP」を特集。ファッション業界で活躍する女性たちを継続的に取り上げ、メディアでも話題となり、新たなトレンドを生み出した点が評価されました。

雑誌新人賞

作品：「GLOW」（12月号）／宝島社
* 受賞理由：40代女性をターゲットにした新創刊誌として、大きな話題を呼び、創刊号の30万部完売、その後も好調を維持している点が評価されました。

雑誌大賞の意義と未来

第1回の大賞発表後、多くの出版社から感謝の声が寄せられ、受賞作品は増版やプロモーション活動に活用されたとのことです。本賞は、雑誌業界全体の活性化に貢献し、雑誌の可能性を再認識させる役割を担っています。今回の受賞作品たちは、雑誌が持つ魅力を改めて私たちに示してくれました。これからも雑誌業界の進化に期待したいです。