リユースの日に考えるサステナビリティ経営とESGの新たな展望

2023年8月8日、リユースの日に開催されたライブ配信では、サステナビリティをテーマに中小企業が抱える課題と取り組みが語られました。特に注目されたのは、リユーストナーを通じた循環型経済の実現と、ESG認証の重要性です。このイベントは一般社団法人OSAKAゼロカーボン・スマートシティ・ファウンデーション（OZCaF）のYouTubeチャンネルで配信され、業界のリーダーたちから貴重な体験や意見が共有されました。

リユーストナーとサステナビリティ

印刷業界のリーダーたちの視点

ライブ配信は2部構成に分かれており、第1部では印刷業界の3社のトップが登壇しました。株式会社ディエスジャパンの北條陽子社長は、同社のミッションとして「仕事をもっと楽しく」を掲げ、従業員と顧客のニーズに応じたリユーストナーの提供が重要であると強調しました。また、OZCaFのCO2見える化プロジェクトにも関与し、環境負荷の軽減に向けた活動を行っていることを説明しました。

次にケイティケイ株式会社の青山英生社長は、自社が持つ「Change the Office mirai」というビジョンに基づき、リユースストナーの重要性を語りました。企業が持続可能な社会に貢献するためには、環境面に焦点を当てた製品の提供が不可欠であると訴えました。

原貿易株式会社の江守雅人社長も、自社の取り組みを紹介し、リユーストナーの重要性を強調しました。特に「修理する権利」という観点から、再利用の重要性は国内外で高まっていると指摘しました。

ESG認証とその影響

第2部では、ESGと業績との関連が議論されました

第2部では、ESG（環境・社会・ガバナンス）認証と情報発信が企業の業績に与える影響について、CRIF Japanの村上裕貴氏が話しました。彼は、ESGに取り組む企業はそうでない企業に比べて業績が向上することを証明するデータを提示しました。特に、ESG実施企業では社員のエンゲージメントが高いことが確認されており、これは企業の成長に直結する要因となっています。

さらに、朝日広告社の上田睦子氏は、ESG認証サービス「Synesgy Premium」の特徴を説明しました。このサービスは、企業が簡単にESG評価を受け、その結果を情報発信できる仕組みを提供しています。特にサポートが手厚く、専門家によるヒアリングもあり、中小企業にとって非常に利用しやすいものであると強調されました。

リユースから見える未来の経済

日常の中での意識改革

リユースの日に際し、講演者たちはリユースの重要性を消費者に対しても啓蒙する必要があると話しました。特に、法人においては経費意識が強く、再利用の概念を浸透させることが難しい現状があると指摘されました。リユースは単なる環境対策だけでなく、企業の経済活動にも直結するため、より多くの企業が取り組みを強化すべきです。

今後、リユースが当たり前とされる時代が来ることを目指し、イベント参加企業の皆さんによる連携が期待されます。リユースの日を機に、私たちも身近なところから再利用を意識して行動していきましょう。