参加型社会貢献ゲーム「PicTrée」ヒット予測ランクイン
最近、日経トレンディが発表した「2025年ヒット予測」にて、参加型社会貢献ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」がインフラゲームの分野で第24位に選ばれました。このゲームは、シンガポールに拠点を置くDigital Entertainment Asset Pte.Ltd.(DEA)とGreenway Grid Global Pte.Ltd.(GGG)が共同で開発したものです。
PicTréeの理念と楽しみ方
「ピクトレ」は、持続可能な社会の実現に向けた革新的なアプローチを採用しています。ゲーミフィケーションを通じて、インフラ企業が直面するさまざまな課題に対する解決策を提供することを目的としています。
ゲームの基本ルール
プレイヤーは3つのチーム「アンペア」「ボルト」「ワット」に分かれ、電柱やマンホールなどの電力アセットを撮影します。撮影したアセットの数量や距離を競う形式で進行し、ポイントを獲得します。また、電線をつなぐ役割を果たすことで、チームの得点を増やすことができます。
このゲームは、ただ単に競い合うだけでなく、自分たちの身近なインフラ設備の保全に寄与できる点が魅力です。実際、多くのユーザーが投稿した写真は、樹木の近接やカラスの巣作りなど、電柱の周辺環境の異常を早期に発見する手助けとなっています。
実証試験の成果
2024年4月から6月にかけて群馬県前橋市で行われた実証試験では、プレイヤーからの多くの写真投稿があり、実際にインフラの保守活動につながりました。これにより、社会貢献の側面が実際に実証されたのです。
今後、2024年7月26日から11月末まで東京都の千代田区、中央区、港区にて第二弾の実証試験が実施されています。新たに追加された「ミッション機能」では、特定の電柱に対して問題が発生した際に、市民の協力を得て状況を早期に把握する取り組みを行っています。
コメントから見える期待
Greenway Grid Globalの鬼頭和希さんは、「このような名誉ある賞を受賞できたのはプレイヤーのおかげ」とコメントしています。また、DEAの山田耕三さんは「ピクトレが社会貢献を促し、遊びながら得られる報酬が新たな価値を生み出すことを実感している」と語りました。
このように「ピクトレ」は単なるゲームではなく、社会全体のインフラへの理解を深める道具にもなり得ます。さらに、ゲームを通じて得られたデータは、インフラの保守や点検の効率化にも寄与するでしょう。
未来の展望
「ピクトレ」は参加者が楽しみながら社会貢献に繋がる新しい体験を提供することを目指しています。今後もゲームの内容や機能が進化し、より多くの人々が参加できるようになれば、さらなるインフラの保全活動が期待されるでしょう。
この取り組みが成功すれば、他の地域でも同様の実証試験を行う可能性が高まります。「ピクトレ」の進化から目が離せません。