オリックス銀行がWorkatoを導入しAIファースト戦略の新時代を開く
オリックス銀行株式会社は、AIファースト戦略およびクラウドネイティブ戦略の強化を目指し、アメリカのWorkato社のプラットフォームを導入しました。この取り組みは、業務の自動化とデータ連携を促進することで、銀行の運営に革新をもたらすものです。
1. オリックス銀行の背景と歴史
オリックス銀行は1993年に設立された完全オンラインの銀行であり、従来の銀行のような店舗を持つことなく、インターネットを通じてサービスを提供しています。最近では、投資用不動産ローンや定期預金など幅広い金融商品を提供し、法人向けにも融資や信託に特化したサービスを展開しています。特に再生可能エネルギーなど、新しい分野での金融サービスにも力を入れています。
2. Workatoとは
Workatoは、エージェンティック・オーケストレーションを提供する企業で、企業のデータやプロセスを統合するプラットフォームを展開しています。このツールは、ビジネスプロセスをリアルタイムで自動化し、企業の効率性や俊敏性を向上させることが可能です。Workatoは同社の先進的なテクノロジーにより、12,000社以上の企業から信頼を得ています。
3. 導入の目的と意義
オリックス銀行は、Workatoの導入によって、これまで部門やシステムごとに分断されていた業務プロセスを統合し、AI技術を活用した新たなビジネスモデルを構築することを目指しています。特に、クラウドネイティブを基盤とし、2024年度に展開予定の「AIファースト戦略」と合わせて、効率的な業務運営を実現する計画です。
4. 具体的な成果
既に社内では、生成AIサービス「ORION」が導入されており、従業員はこのツールを通じて業務効率を大幅に向上させています。例えば、コールセンターでは通話後の交渉履歴を自動生成する仕組みがお願いされ、処理時間を47%短縮することに成功しました。これらの改善により、営業支援や事務処理など、さまざまなハイブリッド業務モデルが展開されています。
5. 課題と解決策
ただし、業務の独立性からくる複数のシステムが存在し、データ連携が手作業に依存している点が課題となっていました。Workatoの導入によって、これらの課題を解決し、業務自動化やデータ連携のハブとなることが期待されています。ノーコードでの導入が可能で、すでに活用している外部AIツールとの連携も容易です。これにより、業務部門が自ら改善を進めやすくなるでしょう。
6. 今後の展望
オリックス銀行は、Workatoを用いた自動化基盤を確立することで、将来的にはAIエージェントによる全体最適を図る計画です。部門間の壁を越えたデータ連携を実現し、新しい業務プロセスの創出やAIエージェント活用による業務変革を継続的に進めていく方針です。これにより、より効率的で革新的な金融サービスの提供が期待されています。
このように、オリックス銀行の取り組みは、金融業界におけるAI活用の一つのモデルケースとなるかもしれません。今後の展開に注目です。