福島県郡山市に新在宅診療所が登場
福島県郡山市で、医療法人社団やまとが「やまと在宅診療所 郡山」を2025年11月3日に開設します。これは、福島県内での初めての医療拠点として位置づけられ、地域医療の質を向上させることを目的としています。
やまとの医療モデル
やまとでは、2013年に登米市で初めての「やまと在宅診療所」を設立し、以来「医師循環型モデル」を実践しています。このモデルは、医師が都市部と地方を巡回し、地域医療を支える新たな試みです。全国では在宅療養診療所や病院の数は平均に近いものの、福島県全体ではその数が少なく、医療の充実が求められています。第三次医療計画でも、地域医療の拡充と総合的な人材育成が強調されています。
目指す医療体制の構築
やまとでは、地域の医療機関や介護事業所と密に連携し、疾患や重症度に関係なく、在宅医療を必要とする患者に幅広く対応しています。郡山に所在する診療所も、これまでの経験を活かし、地域の医療機関や訪問看護サービスとも連携し、質の高い在宅医療体制を構築します。
院長の思い
院長の毛利晃大氏は、これまでの救急医療や整形外科での経験を通じて、慢性期の医療の重要性を深く理解し、在宅医療に携わる決意を固めました。毛利院長は、「チーム一丸となって患者のニーズに寄り添い、最適な医療を提供したい」と強く訴えています。
院長のプロフィール
毛利院長は1989年生まれで、順天堂大学医学部を卒業後、様々な医療機関での経験を経て、訪問診療に従事してきました。2024年にはオークランド大学への留学を予定しており、国際的な医療も視野に入れています。
未来に向けた取り組み
今後、やまとは郡山で、地元のスタッフや他の医療機関と協力しながら、地域密着型の「福島型・医師循環モデル」を確立することを目指しています。院長は「患者が住み慣れた場所で最期を迎えられるよう、地域全体でサポートしていきたい」との想いを語っています。
やまとについて
やまとは、2011年に東日本大震災を受けて設立された医療支援チームが基盤です。これまでには、宮城県内外で10か所以上の診療所を運営し、地域に寄り添った医療体制の構築を目指しています。今後も新たな拠点の開設を計画し、地域医療の向上に貢献していく意向を示しています。
詳細については、やまとの公式サイトをご覧ください。
やまと公式サイト