キリングループでのAI活用の進展
キリンビジネスシステム株式会社(KBS)は、グループ全体でのデジタル変革を進めるため、AIの活用を推進しています。特に注目したいのが、ディスカバリーズ株式会社(ディスカバリーズ)との協力によるMicrosoft 365 Copilotの運用です。KBSの目標である、無駄な業務をなくし、価値を共に創出するための「KIRIN Digital Vision 2035」に向け、AIの導入が重要であると認識されています。
背景と課題
キリングループは、デジタル化に触発される市場環境の中で、生成AIの全社的活用を掲げています。しかし、グループ内の多様な企業文化や業務特性により、全社的にAIが定着することは容易ではありませんでした。また、従業員のITを取り扱うスキルにも差があり、一様な対応では効果を得にくいという現実があります。こうした課題に立ち向かうため、ディスカバリーズが依頼されたのです。
ディスカバリーズの支援内容
1. 学習環境の整備
まず、初心者を対象にした全社向けの勉強会を開催しました。これにより、基礎知識から具体的な活用シーンまでを学習できる環境を提供しました。さらに、ITサービス活用ポータル内ではCopilotのTipsを解説した動画を公開し、定期的なメールマガジンで情報を発信しました。このように、従業員が繰り返し学習できるコンテンツをカスタマイズして整備しました。
2. 現場との対話
次に、ユーザーとの直接的なコミュニケーションを通じた伴走型支援を展開しました。Teamsを活用した会議においては、現場の社員の声を積極的に引き出し、そのニーズに合った支援を行う体制を整えました。業務特性を考慮した具体的な活用提案が、多くの社員に受け入れられることとなりました。
3. 基盤整備
また、AIエージェント導入に向けた基盤整備にも着手しました。Copilot Studioの活用ガイドラインを整備し、社内イベントを通じて知識を共有しました。この準備が、将来の業務自動化に大きく寄与することが期待されています。
成果と今後の展望
こうした取り組みの結果、Copilotが導入されてから約半年で6,000ユーザーに展開され、利用率は70%を超える成功を収めました。従業員のデジタル活用意識の向上も見られ、普段の業務におけるAIの役割が浸透してきました。
ディスカバリーズに対する評価は非常に高く、この支援を通じて、ユーザー同士の交流が深まったとの声もいただいています。苦手意識を持つスタッフでも質問しやすい雰囲気が形成され、内部のニーズが顕在化しました。
今後の方針
キリングループは、2026年を「AIエージェント元年」と位置付け、さらなる業務自動化を図る意向です。ディスカバリーズは、引き続きこのプロセスにおいて重要な役割を果たし、AI活用の定着支援を続けていく予定です。キリングループとディスカバリーズの連携が、今後どのような進展を見せるのか大いに期待されます。