消防庁がBuddycomを評価
株式会社サイエンスアーツが提供するライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」は、消防庁から非常に高い評価を受けました。本プラットフォームは、フロントラインワーカーをつなげることを目指しており、特に緊急時や災害時のコミュニケーション手段として重要な役割を果たしています。2023年10月から2024年11月にかけて実施された「令和6年度公共安全モバイルシステム実証報告」において、その具体的な活用法が検討されました。
実証試験の背景と目的
この実証試験は、総務省が進める公共安全モバイルシステムの実現に向けたものであり、消防庁および各消防本部と連携して行われました。主な目的は、Buddycomが通常業務や災害発生時における情報連絡手段としての有効性を評価することでした。
Buddycomの機能と評価
実証試験では、Buddycomの主な4つの機能が使用されました。これらは、音声通話、テキスト化/チャット、ライブキャスト、位置情報の提供です。
通常業務での活用
例えば、行事やイベントの警備、消防訓練、水利点検、予防査察、火災調査など多岐にわたる用途でBuddycomが利用され、その情報共有の迅速さが高く評価されました。特に、必要な情報をリアルタイムで送信できる点が、現場でのスムーズな対応に寄与しました。
災害時の活用
災害時には、火災現場や救助・救急現場での情報共有が重要です。Buddycomの「聞く(音声)」と「見る(映像)」を組み合わせることで、消防力を強化する効果が見られました。特に2023年の能登豪雨においては、他機関との連携や隊員の配備状況の把握が格段に向上しました。
無線不感地帯での有用性
消防系無線不感地帯におけるBuddycomの検証では、キャリア網での補完利用が可能であることが示されました。これにより、災害時に突然発生する不感地帯の問題にも対応できることが確認されました。
幅広い応援体制
令和6年9月に発生した能登豪雨災害では、Buddycomを活用することで、活動隊員がリアルタイムで現地の情報を把握でき、消防本部では活動状況のモニタリングが可能になりました。これにより、必要な資機材の準備がスムーズに行えました。
今後の展望
サイエンスアーツは、今回の実証から得たフィードバックを基に、公共安全モバイルシステムの実現に向けて迅速に対応していく意向を示しています。災害時におけるスムーズな情報共有のために、さらなる改善と発展を目指しております。
まとめ
Buddycomは、公共安全の向上に向けて非常に有意義なツールとして評価されており、今後もその機能を活かしていくことで、多くの人々の安全を守る力となることが期待されています。ライブコミュニケーションの未来を創造するBuddycomに、今後も注目が集まることでしょう。