万博終了後の未来を切り拓く、次世代リーダーたちの挑戦
大阪・関西万博の「TEAM EXPO 2025」は、参加者が共に理想の未来社会を形作るための取り組みでした。このプログラムの一環として、株式会社リンクアンドモチベーションが設立した一般社団法人エッジソン・マネジメント協会は、「次世代共創リーダー育成プロジェクト」を通じて若者たちの挑戦を支援しています。万博が終わった今も、その活動は続いており、未来を切り拓こうとする若者たちの姿が各地で見受けられます。
実施の背景
「TEAM EXPO 2025」は、SDGsの達成を目的とした多様な参加者による共創の場を提供し、参加者が自身のビジョンを形にすることを促すものでした。「共創チャレンジ」として登録された行動は、万博終了後もオンラインプラットフォーム「EXPO COMMONS」などで継続され、共創の動きが今なお盛り上がっています。
このプロジェクトの核とも言えるのが、「Co-Lab Gears(コラボギアーズ)」です。大学生がSDGsをテーマにした共創チャレンジを設定し、チームで実行に移すこのプログラムは、万博に参加した学生たちが実体験を元にリーダーシップを訓練する場となっています。8ヶ月間にわたって、企業の社員がメンターとして関与し、学生たちは実践的な経験を積んでいます。
万博後の学生の活動
万博の最終日には、大阪の「TEAM EXPOパビリオン」で「エッジソン-1 グランプリ」が行われ、学生たちは活動の成果を発表しました。その中で特に注目された団体のいくつかを以下に紹介します。
学生団体OLEA
OLEAは、「新しい防災の文化を創造する」というテーマのもと、防災への意識を変え、単なる物としての防災グッズを「大切な人を守るプレゼント」と位置付けて商品開発を行っています。高島屋との連携でポップアップストアを開催し、活動を広めています。2025年には「TSUNAGU ACTION」にて活動が特集され、地域の防災文化を高めるための活動を展開中です。
En
「En」は地域の安心感を高めることを目指し、地域と連携した防災活動を行っています。災害時だけでなく日常から交流や助け合いを生むための取り組みで、実際の防災訓練などにも参画しています。今後は、避難所運営訓練「REScue」を計画し、地域との連携を深めつつ準備を進めています。
若者団体CityCircle
CityCircleは、「全員が市長」という理念のもと、地域課題の解決を担う若者の団体です。廃校を利用した障がい者によるトラウトサーモン養殖プロジェクト「関門サーモン」などに参加し、地域の人々と協力しながら、さまざまなプロジェクトに取り組んでいます。今後は、後輩達への活動の引継ぎと共に、文化祭のような地域イベントの企画にも取り組んでいます。
次なる挑戦への道
エッジソン・マネジメント協会は、万博後も「コラギア」としての活動を続け、12月には第6期の中間発表を兼ねた冬合宿を実施しました。教育、防災、多文化共生といったテーマに即したアイデアを学生たちが具現化し、他地域の参加者との交流の中で新たな視点を得ています。参加者からは「上手くいかなくても挑戦することで大きな学びがあった」との声も寄せられ、自己成長の場となっています。
未来に向けた取り組み
エッジソン・マネジメント協会は、「日本を、世界で最も若者が育つ社会へ」という目標のもと、引き続き若者の育成に力を入れます。次世代を担うリーダーたちが多様な課題に対処し、自らの手で未来を創り上げていく姿が、期待されます。与えられた環境の中で挑戦を続ける学生たちの取り組みは、社会全体にインパクトを与え、新たな価値を生み出すことでしょう。