市民参加による環境インフラ情報基盤整備の実証実験が始まる
先日、Whole Earth Foundationが日本鋳鉄管株式会社と共同で、環境インフラに関するデジタル情報基盤の整備を目指した実証実験を行うことを発表しました。このプロジェクトは、環境保護と持続可能な社会の実現を目指すもので、市民が参画する形で進行します。
全体のビジョンと目的
Whole Earth Foundationは、「We Democratize Infrastructure Management」という理念のもと、ブロックチェーン技術を活用し、市民参加型の環境インフラ情報プラットフォームの構築と運営を行っています。社会に貢献するインフラ関連の情報提供を行う市民には、低コストのインセンティブを用意し、インフラの維持管理が効率的且つ低コストで行えるよう努めています。
今回の実証実験では、日本鋳鉄管の支援を受けて、環境インフラへの市民の参画意識を高め、維持管理コストを削減するための高リアルタイム性の情報基盤を構築します。
具体的取り組みの内容
具体的には、日本鋳鉄管が提供する鋳鉄製上下水道管に関連する事業領域に焦点を当てます。特に、マンホール(鉄蓋)の情報収集とデジタル基盤の整備に力を入れます。ただちに、市民参加型の「マンホール情報収集ゲーム」のプロトタイプを開発し、数カ所での試験運用を実施。これにより、実効性を検証します。この段階を2021年度中に完了させ、2022年度から本格的な情報収集に移行する方針です。
市民の意識を変える
この取り組みは、マイクロな視点から環境インフラへの関心を高め、市民が日常的に環境保護に参与できる場を提供することを目指しています。マンホールの情報収集ゲームを通じて、楽しみながら環境インフラへの理解を深め、地元のインフラ状況を把握する機会を創出します。
持続可能な社会の形成へ
Whole Earth Foundationと日本鋳鉄管は、このプロジェクトを通じて、国内のマイクロインフラ情報の収集を効率化し、さらには環境インフラに関するデジタル情報基盤の構築を加速化しようとしています。これにより、持続可能な社会の形成に寄与することはもちろん、国土交通省が提唱するアセットマネジメントの実現に向けての大きな一歩ともなります。デジタル変革の促進にも寄与し、業界全体の活性化を図ります。
会社概要
Whole Earth Foundation
日本鋳鉄管株式会社
最後に
この実証実験は、環境インフラを色々な側面から理解し、持続可能な社会に向けた重要な一歩です。市民の皆さんがこの試みに参加し、未来のインフラ管理に寄与することを期待しています。