フジテック、インド・チェンナイでエレベータ239台を受注
フジテック株式会社は、南インドのチェンナイで進行中の「チェンナイメトロ(3号線・5号線)整備工事」向けに、239台のエレベータを受注しました。このプロジェクトは、フジテックにとってインドのメトロ事業における初めての受注となります。
インドの大都市圏は、急激な人口増加に直面しており、その影響で交通渋滞が悪化しています。これに対処するため、インド政府は公共交通インフラの整備を強化する方針を打ち出しています。特に、チェンナイのメトロ整備工事は、地域の交通を向上させる重要な取り組みです。第1フェーズが1号線と2号線の整備を行ったのに続き、現在は第2フェーズとして、東西南北を結ぶ新たなメトロルートが計画されています。
フジテックの受注内容には、3号線と5号線における54の駅舎へのエレベータ導入が含まれています。具体的には、地下駅34駅および高架駅20駅、さらに車庫1カ所に対応した239台が納入されます。これにより、横をつなぐメトロの駅舎において、安全で安心な縦移動が実現されます。エレベータの製造は、チェンナイ近郊に位置するフジテック・インドの工場で行われ、供給のスピードと効率が求められます。
このプロジェクトの完成予定は2028年9月で、多くの利用者が快適にメトロを利用できる環境が整うことが期待されています。フジテックは、エレベータ・エスカレータ・動く歩道の専業メーカーとして広く知られ、世界24か国以上で「安全・安心」かつ「快適」な移動空間を提供してきました。さまざまな研究開発や製造、販売、据付、保守、リニューアルなどに至るまで、一貫した体制を構築し、業界内での地位を確立しています。
また、フジテック・インドは昇降機の製造や販売、据付、保守、修理などの業務を行う重要な拠点です。代表取締役はシャキール・アーメド氏であり、インド国内には17の拠点を持ち、親会社のフジテックと密接な関係を維持しています。
フジテックは、設立以来「安全・安心」をモットーに掲げ、利用者に信頼されるエレベータを提供することに努めています。今後、インドの公共交通インフラに貢献し、さらなる成長を目指すフジテックの取り組みには、ますますの期待が寄せられています。