中小企業の未来を切り拓く産学連携
2023年に入って、同志社大学中小企業マネジメント研究センターとアイアルマーズ株式会社は共同研究契約を締結しました。この取り組みは、中小企業の組織改革に特化したものであり、今後5年間にわたり実施されることが期待されています。
アイアルマーズの役割
アイアルマーズは2006年に設立され、中小企業のパートナーとしての役割を担っています。特に30年以上の歴史を持つ中小企業に対して、組織改革や世代交代、採用などの人事面での支援を行っています。アイアルマーズのコンサルティング手法には、確かな実績があり、200社以上の組織改革の経験を有しています。
共同研究の背景
この共同研究は、中小企業が直面するさまざまな課題—理念の共有、コミュニケーションの改善、権限の委譲、幹部育成、組織力の強化、生産性の向上—に対応するためにスタートしました。中小企業の永続的な成長を促すためには、これらの問題を解決する必要があります。本研究によって、中小企業における組織改革のプロセスを明確にし、実践的な解決策を提案します。
産学連携活動の内容
共同研究の一環としてさまざまな活動が計画されています。一例として、アイアルマーズのクライアント企業への研究員訪問が挙げられます。研究者は、訪問を通じて企業の状況を分析し、理論的な枠組みや組織改革のプロセスを明らかにしていきます。また、アイアルマーズが提供する無料会報誌「伝挑レター」には研究成果に基づくコラムを掲載し、研究成果を広く発信します。さらに、経営者や次世代幹部向けの勉強会「伝統と挑戦俱楽部」での報告も行われます。
YouTubeの「0.021%Channel」では新たな対談形式のコンテンツも予定されており、中小企業の魅力を発信するプラットフォームとして期待されています。加えて、学会においての研究成果の発表や論文の公開も視野に入っており、学問的な見地からも中小企業の発展に貢献することを目指します。
今後の展望
この協定に基づき、同志社大学とアイアルマーズは「中小企業における組織改革のメソッド」を確立し、その知識を中小企業に還元することを目指します。中小企業が抱える課題解決のための具体的な事例やノウハウを提供し、さらなる発展を促進することが期待されています。
2023年8月24日の契約締結式の模様
なお、契約締結式は8月24日に行われ、詳しい様子は
こちらのリンクで確認できます。この新しい試みが、中小企業の未来にどれだけ大きな影響を与えるのか、今後の展開に注目です。