警察庁特別防犯支援官 コロッケ氏、詐欺防止研修を実施
2025年12月6日、東京国際フォーラムで開催された全国矯正展において、警察庁特別防犯支援官のコロッケ氏が特殊詐欺被害を防ぐための広報啓発を行いました。これにより、地域の住民に対する重要な防犯メッセージが発信されました。
特殊詐欺の現状
コロッケ支援官は冒頭で、最近急増している「ニセ警察詐欺」の実態について説明しました。この種の詐欺では、頭にプラス(+)がついた国際電話番号から電話がかかってくることが多いと警鐘を鳴らしました。特に、詐欺師は実際の警察署と同じ番号の末尾を使って電話をかけてくるなど、手口が非常に巧妙です。
「犯人は『あなたを逮捕しに行く』といったメッセージを送り、焦らせようとします。しかし、冷静に考えれば、警察が逮捕状を見せてビデオ通話をすることはありません」と、コロッケ支援官は詐欺に引っかからないための心構えを説明しました。
相談の必要性
その後、コロッケ支援官は「少しでも怪しいと思ったら、すぐに通話を切って警察に相談してください」と強調しました。このメッセージは、詐欺被害を回避するための重要な手順として、多くの参加者の心に響いたことでしょう。
国際電話の利用休止
さらに、コロッケ支援官は「ニセ警察詐欺」に対する効果的な対策として、国際電話番号利用の休止を推奨しました。「詐欺によく用いられる国際電話番号からの着信を止めることが、非常に有効です」と述べ、参加者に利用休止の申し込み方法を丁寧に説明しました。
「海外に知人や家族がいる場合は別ですが、これらの電話を止めることができるなら、ぜひとも利用休止を申請してください」と語り、安全対策を促しました。
SOS47プロジェクト
このイベントは、特殊詐欺被害を防ぐことを目的とした「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」プロジェクトに基づいています。2018年から開始されたこのプロジェクトは、全国の47都道府県の警察と協力し、地域住民に対する教育と啓発活動を展開しています。
全国矯正展におけるコロッケ氏の講演は、警察と地域社会の連携を強化し、特殊詐欺から人々を守るための重要な機会として、参加者に大きな影響を与えました。今後もこのような啓発活動が続くことで、さらなる地域の安全確保が期待されます。