新ツール「AIOトレース」の紹介
合同会社N-3(東京都文京区、代表:栗本浩佑)は、AIの検索行動を可視化する無料ツール「AIOトレース」を発表しました。このツールは、ChatGPTやGeminiといったAI検索エンジンが、ユーザーの質問に対する回答を生成する際に参照するWebサイトや検索キーワードをリアルタイムで見える化するものです。AIの情報収集プロセスを明らかにすることで、企業やマーケティング担当者が自社コンテンツの見え方を理解し、戦略的な施策を考えるのに役立ちます。
AIのブラックボックス問題を解消
AI検索エンジンは、ユーザーの問いに対して、多数のWebサイトを巡って情報を集め、その結果をファインチューニングして回答を形成します。しかし、これらのプロセスは一般のユーザーにとっては不透明であり、どの情報源からデータを得ているのかは見えにくい状態でした。こうした背景から、企業や個人がAIによる情報処理のプロセスを把握できず、結果的にSEO戦略に支障をきたすことが多々ありました。AIOトレースはこの「見えない」部分を可視化し、誰でも利用できる形で提供します。
AIOトレースの主な機能
1.
簡単な操作: ユーザーは単に調べたい質問を入力するだけで、AIプロバイダの検索行動をすぐにトレースできます。技術的な知識は不要です。
2.
サイドバイサイド比較: ChatGPTとGoogle Geminiが同じ質問に対して生成した回答を並べて比較表示。異なるAIによる回答の傾向や情報源の差異を一目で把握できます。
3.
検索キーワードの可視化: 各AIがWeb検索時に使用したキーワードを一覧表示し、ユーザーはAIが情報を探す際にどのようなアプローチを取っているかを確認できます。
4.
引用元の詳細分析: AIがどのURLから情報を得たか(Cited URLs)や、検索過程でアクセスしたURL(Hit URLs)をそれぞれ表示。これにより、特定のサイトがAIにどれほど参照されているかがわかります。
5.
ランキング表示: AIによってよく参照されるサイトのランキングを示し、業界内での競争状況を把握するための資料として利用可能です。
企業への影響と活用法
現在、多くの企業が自社サイトがAIに参照されるかどうか、競合はどうかという疑問を抱えています。AIOトレースを利用すれば、マーケティング担当者は自社のブランドや製品名に関して、AIがどの情報源から得た情報を引用しているのかを確認できます。これにより、競合他社との比較が簡単に行えるようになります。
Web制作会社やSEOコンサルタントにとっても、このツールは役立ちます。クライアントサイトがAI検索エンジンに取り上げられているかどうか、データに基づいて把握することが可能です。コンテンツマーケターは、AIがどのようなキーワードで情報を検索しているかをデータとして取得し、AIに参照されやすいコンテンツの設計に活かすこともできます。
栗本浩佑代表のコメント
栗本浩佑代表は以下のように述べています。「AI検索が広がる中、多くの企業が自社のサイトがAIによって見つけられているのか不安を感じています。従来のSEOでは検索順位を見て対策の成果を確認できましたが、AI検索に関してはそのような指標が存在しません。AIOトレースはAIの検索行動を可視化することで、こうした課題に一手に取り組むツールです。」
AIOインスペクターとの連携
同社は先行して「AIOインスペクター」という別のツールも公開しています。こちらはWebサイトのAIクローラー対応状況を診断するもので、AIOトレースとの連携を行うことで、サイト最適化の診断と実際のAI検索における評価確認が両立します。未来に向けては、被引用状況の監視機能や業種別のAI引用傾向レポートの開発を計画しています。
おわりに
AIOトレースは、デジタルマーケティングにおける新しい視点を提供する画期的なツールとして、多くの企業や個人ユーザーにとって有用な情報源となるでしょう。これを機に、AI検索エンジンの活用がさらに進むことが期待されます。