カヤックが新たに設立した「ナラティ部」が目指すもの
面白法人カヤックは、企業と生活者をつなげる新たな専門ユニット「ナラティ部」を設立しました。この取り組みは、企業の想いや生活者の人生を重ねることで、心に響く物語を生成し、より深いつながりを生み出すことを目指しています。
背景にある課題
今日の情報過多な時代では、企業が伝えたい「ストーリー」は一方的であり、なかなか生活者に届かない現実があります。SNSやインターネットの普及に伴い、映像表現が優れていても、内容が平凡であればスルーされてしまうのです。このため、ナラティ部では、ただの広告ではなく、心を動かす物語をつくることに重点を置いています。
誰が主役か
カヤックの新たなアプローチは、「何を売るか」から「誰に伝えるか」に変わります。従来の広告手法では商品が主人公ですが、ナラティ部では生活者を主人公とし、その人生の中で商品やサービスがどのように役立つのかを考えます。
独自の方法論で物語を設計
カヤックの社員には様々な「偏愛」を持つクリエイターが多く、彼らのインサイトを活かして、具体的な施策に落とし込みます。この手法により、生活者の感情やニーズを理解し、記憶に残る物語を設計することが可能となります。
多様なメディアを用いた表現
ナラティ部では、Web動画はもちろん、ショートドラマやパッケージデザインなど、さまざまなメディアで物語を語ります。メディアの選択肢を気にすることなく、ターゲットに合わせた物語体験を大切にし、届けたいメッセージを効果的に伝えることが期待されています。
事例紹介
ナラティ部が手がけたプロジェクトの一つに、シチズン時計の受験応援キャンペーンがあります。こちらは、受験生の親に向けて新たな応援の形を描いたもので、映像が特に心に響いたと評判です。また、PGF生命のアニメーション動画では親子の絆をテーマにし、視聴者の心を捉えています。
古谷乳業とのコラボでは、「物語のあるヨーグルト」がSNSで話題となり、商品名やパッケージにも物語性が加わったことで、多くの人に愛される商品に成長しました。新たなアプローチがどのように実を結ぶのか、今後の展開が楽しみです。
コメント
ナラティ部のクリエイティブディレクター、合田ピエール陽太郎氏は、情報が溢れる中で真のニーズが見えにくくなっている現状に危機感を抱いています。そのため、企業の思いを正しい人に届けることで、必要な人に届くメッセージを届けたいと考えています。また、様々な分野に眠る想いを引き出すことで、新しい価値を生み出そうとしています。
カヤックが提供する「ナラティ部」は、今後の広告業界において重要な役割を果たす存在になることでしょう。彼らの挑戦が、どのように企業と生活者との新しい関係を築いていくのか、注目です。