つなモビ実証実験
2024-10-03 20:52:39

「つなモビ」焼津市で新たな地域交流を図る最終実証実験がスタート

静岡県焼津市にて、地域の活性化を目的とした交流型モビリティ実験「つなモビ」の第3弾が、2024年10月12日から12月15日までの65日間にわたり実施されます。このプロジェクトは、経済産業省の「地域新MaaS創出推進事業」の一環として展開され、地域交通の新たなモデルを創出することを目指しています。今回の実験では、焼津駅南東4キロメートル圏内で、グリーンスローモビリティが運行されます。その名も「つなモビ」。この名称は、焼津の名産であるまぐろ(ツナ)に由来し、地域の「つながり」を象徴しています。

「つなモビ」は、生活圏内の商業施設や観光施設、交流施設などの45か所に停留所を設け、利用者をスムーズに送迎します。これにより、地元住民の移動を促進し、市外からの訪問者との交流を通じて経済効果を生み出すことを期待しています。運賃は1日乗り放題で700円、または都度利用の300円で、専用のアプリや車内の運転手を介して購入可能です。

この実証実験は、これまでの取り組みの集大成とも言える重要な段階です。過去2回の実験を経て、今回の実験では停留所数が30か所から45か所に増加し、車両の強度や輸送能力も改善されています。高齢者の乗降がしやすい低床のデザインの車両を採用し、1.5倍の輸送能力が確保されました。

昨年度の実験では、82日間で580名の利用者を記録し、約1,781万円の経済波及効果を生み出しました。その中で、約40%の利用者は地元住民であり、地域内の交通手段としての重要性が浮き彫りになりました。自家用車の所有率が高い焼津市にあって、地域の公共交通機関がどのように新たな価値を提供するかが興味深い点です。

今回の実験は、焼津市の高齢者の外出支援やビジネス客の周遊を通じた経済効果の創出を目指し、様々なデータを収集していく予定です。また、地元のラジオ局との連携による広告協賛や、専用アプリの機能強化を通じて、市外からの寄付による経済効果も見極めます。

最終的には、実験成果を基にした総合的な評価をもとに、日常生活や観光のための新しい公共交通システムが導入されることを期待しています。地域のシビックプライドを醸成し、全国に新しいイノベーションモデルを発信する取り組みは、今後も注目です。

「つなモビ」の実験実施期間は、2024年10月12日から12月15日まで。運行時間は毎日10:00から17:00までです。また、提携団体として焼津市や観光協会、商工会議所が参画し、地域全体での応援が期待されています。市内のシビックプライドを高めながら、地域の皆と一体となって新しい交通のスタイルを模索していく「つなモビ」に、ぜひご注目ください。


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会社情報

会社名
合同会社うさぎ企画
住所
静岡県駿東郡長泉町下土狩1408の6
電話番号
090-5763-5063

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