フィジー政府観光局の新しい試み「ロロマ・アワー」
フィジー政府観光局が新たに立ち上げたプログラム「ロロマ・アワー」は、旅行者がフィジーでの滞在中に地域社会や自然環境に貢献する1時間を提案するものです。このプログラムは、フィジーの人々が大切にしている「愛」「思いやり」「優しさ」を示す言葉「ロロマ」に基づいています。持続可能な観光を推進するため、各ホテルとのパートナーシップはもちろん、フィジー全体でのサステナビリティ活動を強化することが目的です。
「ロロマ・アワー」は、サンゴ礁の植え付けやマングローブの植樹、野生動物の保護活動など、多彩なアクティビティを通じて実施されます。旅行者は、観光地を楽しむだけでなく、現地の自然や文化に深く関わることができ、その経験は旅行者自身にとっても充実した時間となります。
新たな観光モデルの実現へ
フィジー政府観光局の最高マーケティング責任者スリシュティ・ナラヤンは、「本当の幸せは、何かを『得る』だけでなく、何かを『与える』ことから生まれる」と述べ、ロロマ・アワーの意義を強調します。旅行者は、地域の人々や環境と触れ合うことで、より深い思い出を得ることができ、これはフィジーの魅力を高める一因になると期待されています。
また、CEOのブレント・ヒルも「ロロマ・アワー」に対する熱意を語り、「観光業界全体で持続可能な活動に取り組むことが重要」と強調しました。これは単なるアクティビティの提供ではなく、旅行者にとって意味のある経験として根付くことを目指しています。
プログラムの具体的な活動内容
ロロマ・アワーでは、特に以下の4つの柱に分かれた活動が用意されています。
1.
野生動物の保護: 自然散策や海洋調査、絶滅危惧種の保護など、環境保全に向けた活動に参加。
2.
地域社会への還元: 村での交流プログラムや伝統的なバスケット編み体験など、地域の文化に触れる経験。
3.
サンゴ礁の保護: サンゴの植え付けやサンゴ礁の修復を通じて、海洋生息地の保護を支持。
4.
海岸線の保護: マングローブの植樹やビーチクリーンアップで、フィジーの美しい海岸を守ります。
現在、インターコンチネンタルフィジー・ゴルフリゾート&スパやシックス・センシズ・フィジーなど、複数のリゾートが「ロロマ・アワー」に参加し、40以上の持続可能な体験を提供しています。これにより、旅行者はフィジー滞在中に意味のある活動に参加する機会が増えています。
未来に向けた展望
フィジー政府観光局は、このプログラムの影響を「旅行者が貢献した時間数」に基づいて評価します。初年度の目標は5,000時間であり、今後も活動や参加施設の拡大を計画しています。持続可能な観光モデルとしての「ロロマ・アワー」が浸透することで、多くの旅行者にフィジーの魅力を再発見してもらうことが期待されています。
「幸せあふれるフィジー」というブランドメッセージと共に、フィジー政府観光局は日本からの旅行者による渡航促進に努めています。フィジーの持つ自然の美しさや文化の深さをふんだんに体験できるこのプログラムに、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
公式サイトやSNSを通じて最新の情報をチェックし、フィジーでのユニークな経験を見逃さないようにしましょう。