物流業界のDX推進に向けた新たな提携
株式会社Preferred Networks(以下PFN)と株式会社PALは、物流業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための事業提携を結びました。この提携により、両社は先端技術を活用して物流現場の自動化や業務効率化を目指します。
1.背景
小売業や流通業においては、顧客の接点が多様化する中で、デジタル技術を活用した新しい顧客体験の提供が求められています。そのためには、サプライチェーンや物流現場へのテクノロジー投資が不可欠です。現在、物流のデジタル化や自動化が急務となっており、こうした動きは新しい顧客体験を提供する基盤となるだけでなく、将来的な収益の源流ともなるでしょう。この状況を受けて、事業構造の転換が重要な経営課題として浮上しています。
PFNは、「現実世界を計算可能にする」というビジョンを掲げており、物流分野に参入することで、最先端の深層学習技術をサプライチェーンや物流プロセスに取り入れています。一方、PALは物流現場での運営や自動化に関する豊富な知識を持ち、PFNの先端技術を活用して、物流現場が使いやすいシステムを共同で開発しています。
2. 取り組み内容
新たなプロジェクトの第一弾として、特に需要の強いデパレタイジングシステムの共同開発が始まりました。PFNは、デパレタイジングロボットのコントローラーを提供し、深層学習を用いた高精度な画像認識技術とロボット制御技術を駆使します。この技術により、事前にデータ登録せずとも多様な段ボール箱を認識し、ロボットアームの動作計画を自動生成できます。
PALは、物流現場の実務に精通しているため、PFNのコントローラーをもとにしたデパレタイジングシステムのパッケージ化を進めており、2021年度からは実際の物流現場への導入をスタートしています。このようにR&D施設では、様々なプロジェクトが進行しており、開発だけでなく複数の導入が同時に進められています。
3. コメント
株式会社Preferred Networksの執行役員である比戸将平氏は、「PFNは、深層学習やロボティクス技術を活用した先進物流ソリューションを開発しています。物流業界での豊富な実績を持つPALと協力することで、引き続きロジスティクスのDXを進めていきます」と述べています。
4. 会社紹介
株式会社Preferred Networks
株式会社PAL
- - 代表者: 辻 有吾
- - 所在地: 大阪市西区新町1-4-26 四ツ橋グランドビル2F
- - 設立: 2000年12月
- - URL: PAL
- - 事業内容: DXコンサルティング事業、ロジテックエンジニアリング事業、IT物流オペレーション事業
- - 詳細: PALのロジテックエンジニアリング