災害時の帰宅困難者支援に向けた新たな取り組み
災害時に帰宅困難者を支援するため、GLION ARENA KOBEが一時滞在施設として登録されました。この決定は、株式会社One Bright KOBEが運営するエンターテインメントエリア「TOTTEI」の中心となる施設として、神戸市危機管理局からの認定を受けたものです。
災害発生時、神戸市の中央区では平日には約20万人、休日には約13万人が帰宅困難に陥る可能性があります。特に三宮駅周辺では多くの人々が集まるため、迅速かつ効果的な対策が求められています。このような中、GLION ARENA KOBEが一時滞在施設として機能することで、多くの人々の安全が確保されることを目指しています。
一時滞在施設としての具体的な内容
GLION ARENA KOBEは、最大3日間の滞在を可能とし、最大で10,761人を収容することができます。これは、客席が8,680席、またコンコースが2,081人分のスペースを確保していることから可能となります。アリーナの収容人数は日によって異なるため、現在の計算方法に基づいて設計されています。このように、災害時の利用率を高めるように設計されていることが特徴です。
運営体制には2~3名の従業員が配置され、受付や案内、各所の安全管理を行います。また、営業時間外には神戸市職員がサポートに入る体制も整えています。これにより、迅速かつ適切な対応が期待できるでしょう。
提供される設備には、2階、4階、5階の客席やコンコース、水道、トイレ、電源が含まれ、状況に応じて随時対応が行われます。さらに、施設内の防災倉庫からは保存食や保存水、ビニールトイレといった備蓄資材が配布されることになります。災害情報や交通情報も提供されるため、滞在者は安心して情報を得ることができます。
GLION ARENA KOBEの基本情報
GLION ARENA KOBEの所在地は兵庫県神戸市中央区新港町2番1号で、敷地面積は約23,700㎡、延床面積は約32,200㎡を誇ります。このアリーナは、最大11,000人を収容でき、運営会社は株式会社One Bright KOBEです。同社は「社会課題解決型アリーナ」の創出を目指し、地域社会への貢献を目指しています。
未来に向けた取り組み
神戸市と株式会社One Bright KOBEは、災害時の帰宅困難者対策を通じてさらなる地域活性化を目指しています。アリーナを中心に、スポーツ・エンターテインメント・デジタルとの融合を図ることで、地域の魅力を高め、持続可能な社会の実現に向けた新たな取り組みとして評価されています。今後も地域社会への貢献を果たしていくことが期待されます。
このような取り組みが、今後の災害時における帰宅困難者の安全確保にどう貢献するのか、注目が集まっています。