今治市合併20周年記念のフィナーレ
2025年3月9日、愛媛県今治市は合併20周年を記念するグランドフィナーレイベントが開催されました。このイベントは市民と共に地域の魅力を再発見してきた感動的な一年の総決算です。キャッチフレーズ「むすんだ絆、つながる未来」にふさわしいセレモニーは、市民同士の結びつきと新しい時代へのスタートを象徴しています。
会場はせとうちみなとマルシェ。ここには「今治みらい発掘プロジェクト12」の参加者や多くの来場者が集まりました。この一年間、地域の魅力を掘り起こすプロジェクトの成果を展示し、笑顔と熱気に包まれた空間が広がっていました。
巨大かるた大会での熱戦
特に注目を集めたのは、地域の歴史や文化をテーマにしたオリジナルの「今治魅力発見かるた」を利用した巨大かるた大会です。大人も子どもも夢中になり、熱烈な競争が繰り広げられました。このかるたは、今治の魅力を多くの人々に伝えるために、通常サイズのものが市内の小学校や児童館に配布される予定です。
地元のスター、松下兄妹の演舞
また、ステージでは今治出身の小学5年生・松下清士郎さんと、1年生・禾紅良さん兄妹による日本舞踊も披露されました。2人はその見事な演技で観客を魅了し、さらには大阪・関西万博への出演が決まっている注目の才能です。地元から世界へ飛び立つ未来のスターたちの姿は、参加者に感動を与えました。
地域の特産品「12のおむすび」の大盛況
その日、特に成功を収めたプロジェクトが「12のおむすび」です。発掘隊員たちのアイデアから生まれたこの新名物は、地元の福岡悦子さんの監修のもと販売されると、開店前から行列ができ、360個が午前中には完売という大盛況でした。これは日本のグルメシーンに新たな風を吹き込む一品です。
今治エール大使の就任式
市の魅力発信には、今治エール大使の存在も欠かせません。この日は、今治を愛するバリィさんと、芸能活動を通じて地域の魅力を広めてくれることを誓った俳優・木野山ゆうさんの就任式も行われました。市長から委嘱状を受け取った2人は、今後の活動を誓い合いました。
今治の未来への希望
最後に、本イベントを通じて、今治市合併20周年事業の成果が次の20年へとつながる希望に満ちた瞬間となったことが強調されます。「今治みらい発掘プロジェクト12」から導き出された地域の未来予想図も発表され、参加した市民たちが愛着を持てる街づくりのビジョンが共有されました。
2024年1月28日のオープニングから406日間のイベントを経て、この日は一つのマイルストーンでありながら、新たな出発点としての意味を持つ日となりました。どれだけの努力と協力が施されたかを振り返ると、参加者一人一人の心に根付く「私たちのまちを誇りに思う」という意識が伺えました。これからの20年、もっと豊かで魅力的な今治市を期待するでしょう。
「むすんだ絆、つながる未来」―このスローガンの下、今後も地域の明るい未来が築かれていくことを願っています。