介護現場の負担を軽減する新たな取り組み
全国各地で高齢者向け介護サービスを展開している株式会社SOYOKAZE(以下「SOYOKAZE」)は、株式会社サイエンス(以下「サイエンス社」)と共同で介護現場における入浴介助の負担軽減を目指し、実証実験を開始しました。これにより、介護職員の身体的負担を減らし、同時に高齢者が快適に入浴できる環境を提供することを目指しています。
実証実験の背景
介護現場では、特に入浴介助が職員にとって過酷な作業となっています。高齢者のお客様を支え、浴槽に出入りさせる動作は、職員にとって大きな身体的負担を伴います。また、高齢者にとっても、浴槽を跨いだり、滑りやすい床を歩くことには転倒のリスクがつきものです。これに呼応する形で、介護業界では「職員の負担軽減」と「お客様の安全性・快適性の確保」が急務となっています。
SOYOKAZEは、テクノロジーを駆使して持続可能な介護環境の実現を目指し、サイエンス社との協業による実証実験を始めました。
大浴場での検証成果と課題
2025年の6月にSOYOKAZEは「町田成瀬ケアセンターそよ風」(東京都町田市)で大浴場環境での入浴介助の検証を行い、その後、群馬県の「伊勢崎南ケアセンターそよ風」へと対象施設を拡大しました。これまでの検証で、次のような成果と課題が見えてきました。
【見えてきた効果】
- - 業務効率化:洗浄工程の簡素化による入浴業務の時間短縮。
- - QOL向上:優しい入浴法により、身体への負担が軽減され、入浴体験の質が向上しました。
【今後の課題】
- - 衛生管理:浴槽内の衛生管理や運用方法の確立が課題です。
- - 理解促進:現場職員やお客様への新しい施策の効果理解が必要です。
個浴型入浴機器の実証検証開始
大浴場での成果を受け、SOYOKAZEとサイエンス社は新たに個浴環境での実証実験に着手しました。この新しい入浴機器「ミラブル アシストバス」は、個々のお客様に合わせたケアに焦点を当てています。特に以下の項目を検証します。
- - 入浴介助に伴う職員の作業負担の変化(時間・導線・労力)
- - 洗身工程の効率化(強くこすらない入浴体験の実証)
- - 高齢者の安全性と快適性の向上効果
- - 湯張り時間、水量、ランニングコストなど運用面の検証
介護業界の未来へ向けての展望
今回の実証実験を通して、SOYOKAZEは介護現場における入浴サポートの選択肢を広げることを目指しています。施設で得られるリアルな声やデータをサイエンス社と共有し、実際に現場で利用できるオペレーションの確立を促進します。これにより、職員の負担軽減と高齢者が快適に入浴できる環境の実現を図ります。
企業情報
株式会社サイエンス
ファインバブル技術を駆使した製品開発を行う企業で、医療や介護、農業・工業用洗浄など、幅広い分野で技術開発を進めています。
株式会社SOYOKAZE
「そよ風」ブランドを基に全国で介護サービスを展開し、多角的なアプローチで高齢者の生活の質の向上を目指しています。介護事業だけでなく、宅配食事やフィットネス事業も手掛けています。
このように、介護現場の課題にテクノロジーの力を借りて立ち向かうSOYOKAZEの取り組みは、高齢者が安全で快適な生活を送り、さらに介護職員の負担を軽減する新しいモデルとなることが期待されています。