公園の遊びが進化!デジタル遊具「パークカウンター」の誕生
公園での遊び方が変わりつつあります。高校生と大学生によるビジネスコミュニティ「First off Projects」が立ち上げた新たなプロジェクト、IoTとAI技術を活用したデジタル遊具「パークカウンター」がその立役者です。このプロジェクトは、電子工作の経験がなかった高校生たちが挑戦し、実現されたものです。
「パークカウンター」とは?
「パークカウンター」は、公園の滑り台に取り付けることで新たな遊びを提供する装置です。滑り台を滑るたびに使用回数がカウントされ、カウント数が一定に達すると地域特性を反映させたキャラクターが出現します。その後も使用回数に応じてキャラクターが進化していくという、遊びながら楽しめる仕組みです。これにより、既存の滑り台に簡単に取り付けられるため、施設の新設なしに公園がより魅力的になります。
さらに、今後は生成されたキャラクターをWeb上で閲覧できるようになる計画もあり、どの公園にどれだけの子どもが集まっているのか、どのようなキャラクターが生まれているのかを自宅のPCやスマートフォンから確認できるようになります。子どもたちだけでなく、親たちにとっても楽しみな要素が増えることは間違いありません。
高校生たちの想い
このプロジェクトには、外で遊ぶ子どもを増やしたいとの想いが込められています。企画した高校生の一人は、民間の公園運営を行う親の影響で、近年の子どもたちが外で遊ぶ機会が減っている現状に課題を感じていました。そこで、公園に新しい楽しみを加えることで、子どもたちが気軽に集まれる場所を提供したいと考えたのです。
電子工作の初挑戦
「パークカウンター」は、以前NFTを活用した認証サービス「akichi」を制作した経験のある高校生によって、初めての電子工作に挑戦して開発されました。彼らは学校にある3Dプリンターを活用し、なんと1週間でプロトタイプを実装することに成功しました。この短期間での開発は、彼らの情熱と努力の賜物です。
実証実験を共に進めたい団体を募集中
「パークカウンター」をぜひ自分の公園に設置したいと考えているオーナー企業や自治体も募集中です。滑り台以外の遊具への技術適用にも興味があり、新しい公園の楽しみ方を探るための協力パートナーを求めています。興味のある方は、公式サイトを通じてお問合せが可能です。
First off Projectsとは
「First off Projects」は、高校生と大学生が集うビジネスコミュニティです。スタディメーター株式会社の研究機関として機能し、メンバーは新技術に関するプロジェクトに参加することで、報酬として資金や学びの機会を得ています。このプログラムは、若者たちにとって貴重な体験と成長の場を提供しています。
まとめ
デジタル遊具「パークカウンター」は、現代の遊び方を変える可能性を秘めています。子どもたちが外で遊ぶ楽しさを再発見させるこの取り組みは、地域や社会においても重要な役割を果たすことでしょう。今後の展開に期待が高まります。