和歌山県の湯浅町に本拠を構える湯浅醤油有限会社は、伝統的な技法に基づき150年以上の歴史を誇ります。このたび、フランス・サンテミリオンにある名門ワイナリー「シャトー・クーテット」との共同醸造により、全く新しい形のオーガニック醤油「SHINKO NOIRE」を開発し、2024年10月1日(火)に200本限定で販売開始します。
「SHINKO NOIRE」は、フランス産オーガニック大豆と小麦を主な原材料とし、フランスのイル・ド・レ産塩を使用。これらの素材をワイン樽で12ヶ月間発酵・熟成させることで、従来の醤油にはない特有の風味が生まれました。透き通った黒色のこの醤油は、甘みがありながらも後味が軽やかで、フランス料理との相性も抜群です。
この製品は、EUの有機農産物マーク「ユーロリーフ」やフランスの有機認証「ABマーク」を取得しており、品質に対するこだわりを示しています。商品名「SHINKO」は、フランスで初めての純国産醤油として評価されたことに由来します。
ボトルデザインも印象的で、高級感漂う特注のフランス製ボトルを使用。瓶のキャップは木製で、ラベルはガラスを削って手彫りされているため、見た目にも贅沢さが感じられます。
共同醸造を行った「シャトー・クーテット」は、400年以上の歴史を持つ老舗ワイナリーで、農薬や化学肥料を使わない独自の栽培方法を貫いています。このような背景から、フランスの伝統的なワイン製造技術が醤油造りに活かされ、独特な風味を生み出すことが可能となりました。
湯浅醤油の代表、新古敏朗氏は、フランスでの醤油造りを開始した経緯を振り返りながら、「醤油とワインは発酵食品であるという共通点がある。フランスの文化と日本の伝統が融合した新しい醤油を作ることで、双方の美食文化を結びつけることができた」と喜びを表現しました。
市場での反応も早く、2024年4月からフランス国内で販売を始めた「SHINKO NOIRE」は、約7,000本が3ヶ月で販売されるという好評を博しています。この商品は今後、さらなる展開を見込んでおり、日本市場でも注目が集まっています。
「SHINKO NOIRE」は、オンラインショップや直営店でのみ入手可能です。興味のある方は、ぜひ手に取ってその味わいを体験してみてください。