ネパール出身の技術者3名、建設業界に新たな風を吹き込む
建設業界では、ネパール出身の新卒技術者3名が株式会社ワールドコーポレーションと株式会社タクマの連携によってプロジェクトに参加するという新たな取り組みが進んでいます。今回は、この人材の受け入れ状況や期待される役割について詳しくお伝えします。
1.背景と目的
株式会社ワールドコーポレーションは、建設業界に特化した技術者派遣やアウトソーシングを行っており、国内の人材不足が深刻な状況にある中で、今回初めてネパール出身の人材を新卒で採用しました。特に、環境やエネルギーといった分野では、国内における人材獲得が困難になることが予想されており、海外からの人材を受け入れる流れが加速しています。
タクマは、すでに多くの海外出身人材を活用しており、特にネパール出身の技術者にはリーダーシップを発揮することが期待されています。
2. ネパール出身者の配属
ネパールからの3名の技術者は、ごみ処理施設やエネルギープラント、水処理設備など、多様なプロジェクトを担当することになります。この新たな取り組みを通じて、タクマは2030年に向けた経営目標を掲げ、海外案件の受注に注力しようとしています。彼らの存在は、社内の若手社員にとっても刺激となり、国際感覚を醸成する重要な要素となることでしょう。
3.タクマのコメント
栄誉ある坂戸教彦部長は、ネパール出身の技術者が現地での施工管理やプロジェクトにおいて健闘する姿勢を高く評価しています。太平洋圏の各国から人材を受け入れることで、国際的なビジネスにも精通した人材の育成につながることを期待しているとのことです。特に、優れた大学を卒業した彼らは、高いポテンシャルを秘めているため、確実な成長が見込まれています。
4. 課題と期待
ただし、海外からの人材が直面する課題も存在します。ネパール出身の技術者たちは、日本でのコミュニケーションが円滑に進むよう、日本語力を強化していく必要があります。初めての現場では、積極的に質問をするといった姿勢が見られましたが、専門用語や業務に関しての理解が求められます。そのため、社内での支援体制を強化し、言語の壁を軽減できるよう努めていく方針です。
5. 株式会社ワールドコーポレーションの展望
株式会社ワールドコーポレーションは、2008年の設立以来、全国に拠点を持ち、多くの建設関連案件に関与してきました。特に、未経験者を受け入れ育成することに力を入れており、人材不足の課題を解消するためにも、今回の試みを継続的に実践していく所存です。将来的には、ネパール出身の技術者が実績を重ね、タクマ社での成功事例として発展していくことを願っています。また、この流れが他企業にも波及し、国内建設業界全体が活性化することに貢献できると信じています。
このような国際交流を通じて、建設業界が更なる進化を遂げることを期待しています。