日本におけるスマートフォン・タブレット端末価格の実態
2024年11月29日、株式会社ICT総研が発表した調査によると、日本でのスマートフォンやタブレットの価格はG20諸国の平均よりも非常に安いという結果が出ました。この調査は2024年10月時点の主要端末のメーカー直販価格を集計したもので、日本が物価高や円安、輸送コストの上昇などの影響を受けている中でも、海外メーカー製の価格が日本で安定していることが示されています。
iPhoneの価格に関するデータ
調査の結果、日本でのiPhoneの価格はG20平均よりも約20%も安く、具体的にはiPhone16が139,800円(G20平均に対して約21.7%安い)、iPhone15が127,800円(G20平均に対して約19.0%安い)、そしてiPhone SEが62,800円(約26.0%安い)という結果に。これにより、iPhoneシリーズ全体がG20平均価格に比べてかなりリーズナブルであることが浮き彫りになりました。
一方で、Galaxy S24などの他のスマートフォンも調査されています。日本におけるGalaxy S24の価格は124,700円で、G20平均から11.5%安いという結果が出ています。ただし、Google Pixel 8やXiaomiのRedmi 12 5Gに関しては、日本での価格がG20平均をわずかに上回る結果となっています。
タブレット端末の価格も検証
タブレット端末についても調査が行われました。AppleのiPadシリーズの価格は、iPadが84,800円(G20平均に対して約9.4%安い)、iPad Proが168,800円(G20平均に対して約11.9%安い)、iPad Airが98,800円(G20平均に対して約11.3%安い)という内容です。これらの商品も、G20の平均と比較して安価な価格設定となっています。
特に、Google Pixel Tabletは63,800円と、G20平均よりも約23.8%安く、調査対象の6機種の中では最も安い価格となっています。この調査では、Xiaomi Pad 6を除く全ての機種が日本での価格がG20平均より低い結果を呈しています。
海外要因の影響
今後の価格動向は、アメリカでの政治的な変化や、ロシアのウクライナ侵攻、中東の紛争など国際的な問題が影響を及ぼす可能性があります。これらの要因は、日本国内における海外メーカー製品の価格にも影響を与えるだろうと見られています。
ICT総研は引き続き、携帯電話やスマートフォンに関する「利用実態」や「価格・料金」、さらには「接続性」や「通信速度」といったデータを収集し、ユーザーにとって有益な指標として提供する方針です。
まとめ
この調査から、日本におけるスマートフォンやタブレットの価格がG20の平均に比べて安いことが明らかになりました。物価上昇や円安などの影響にも関わらず、国内の価格が安定していることは、消費者にとっては良いニュースです。これからもICT総研は、ユーザーの実態や市場の動向を反映させた情報発信を続けていくことを誓います。
参考情報
ICT総研は市場調査会社で、ICT産業を中心に幅広いリサーチを行っています。最新情報は公式ホームページでも確認可能です。
ICT総研ホームページ
この調査で得られた価格やデータは、2024年10月時点の情報に基づいており、各国の通貨換算は税関の為替レートを使用しています。