品川CCブルザイズ、リトルソフトウェアと革新的提携
日本社会人アメリカンフットボールX1Areaリーグに所属する品川CCブルザイズ(東京都品川区)は、2024年度の公式リーグ戦を前に、株式会社リトルソフトウェア(東京都港区)と戦略的アライアンスを結びました。この提携により、同社が提供する先進的なブレインテック技術を活用したスポーツチームマネジメントサービスが導入され、選手一人ひとりのパフォーマンス向上が期待されています。
先進的なデータサイエンスの活用
リトルソフトウェアは、生体データを用いてアスリートの感情や身体状況をリアルタイムで分析する企業。脳波や心拍、表情などのデータを元に、アスリートのメンタルやフィジカルの状態を把握することで、個別のフィードバックを行います。このサービスの導入は、既にフットサルの立川アスレティックスFCや女子バレーボールの福岡ギラソールに続くもので、国内では3チーム目とされています。
データ利用のメリット
スポーツ界においては、データを最大限に活用する努力が続いていますが、選手への負担軽減とリアルタイムのフィードバック技術は未だ進化途上です。リトルソフトウェアの萩原悟一氏は、「短時間での計測を可能にし、選手の負担を最小限に抑える新しいアプローチを提案している」と話します。具体的には、計測に要する時間はわずか2分30秒で、フィジカル測定が30秒、イメージ測定が2分となっており、選手に優しい仕様です。
今シーズンの躍進に寄与
このスポーツマネジメントサービスの使用により、品川CCブルザイズの選手たちのコンディションは向上し始めています。選手個々の能力に応じたフィードバックを受けることで、精神面や体力、さらにはプレースタイルの戦略も改善されることが期待されています。今年のリーグ戦では、下位に低迷していたブルザイズがリーグ前半で2勝1敗の成績を収め、同率首位という快挙を達成しました。接戦での勝利を飾ったことで、選手たちの集中力が試合を通じて維持され、チームの結束も強化されているのです。
チームが進化する中でのコメント
品川CCブルザイズの代表は、「リトルソフトウェア様のサポートに心から感謝し、私たちのチームが目指す『全員で勝てるチーム』となるよう努力していく」と力強く述べています。リトルソフトウェアのCEOも、「この提携を通じて、健全で調和の取れたチーム作りを進めていきたいと考えています」と意気込みを語りました。
品川CCブルザイズの歴史
品川CCブルザイズは1993年に創設され、1997年度からNFLのグリーンベイ・パッカーズの市民株主制度を取り入れた運営を行っています。2022年度に品川カルチャークラブに統合後、「グレーター品川のヒーロー」をスローガンに地域総合スポーツクラブとして活動し、さらにX1Super昇格を目指しています。今後もリトルソフトウェアとの提携を活かし、他のパートナーシップやコラボレーションを通じてチームの実力を向上させていく方針です。
まとめ
品川CCブルザイズとリトルソフトウェアとの提携は、アメリカンフットボール界における新しい潮流を象徴しています。選手の心身に寄り添う技術の導入が、より一層のパフォーマンス向上に繋がることが期待されます。今後の展開に注目が集まります。