『共感価値の設計図』
2025-12-23 22:19:20

人間力を育む教育の重要性を問う新書『共感価値の設計図』の発売

教育の新たな視点を提供する『共感価値の設計図』



株式会社イマジナが12月23日に発売した新書、『共感価値の設計図 〜まだ知られていない、"理念"の本当の価値とチカラ〜』は、人材育成と組織変革をテーマに、日本社会が抱える教育の現状を鋭く分析しています。

「人が育たない」というデータの裏側


近年、日本社会ではスキル教育や即戦力化に対する関心が高まっていますが、それに伴い人間としての在り方や学ぶ姿勢が見過ごされがちです。この傾向に対して、教育の在り方を見直す必要があるとする声が多く上がっています。

例えば、OECDが実施する国際学習到達度調査(PISA)によると、日本の学力は高い水準を維持しているものの、「学ぶことが将来に役立つと感じている生徒の割合」は加盟国の平均を下回っています。また、米国のギャラップ社が実施した調査では、日本の従業員エンゲージメント率が先進国の中で最も低い水準にあることが示されています。これらの調査結果は、世代間の違いを超え、教育そのものの問題を指摘しています。

スキル教育の前に必要なもの


本書が提示する核心的なメッセージは、スキル教育の前に仕事や自分自身、他者との関わり方に関する基本的な姿勢を教える必要があるということです。著者は、理念を教育の中心に据える「理念浸透」の重要性を強調しています。理念は単なるスローガンではなく、日常の行動基準を形成し、組織全体の人間力を向上させるための共通言語として機能します。

理念が浸透した組織では、指示を待たずに考える力を持った人材が育成されやすくなると著者は述べています。この考え方は、ビジネスの現場だけでなく、教育の場にも適用できると示唆しています。

3,000社の実績を基にした教育モデル


イマジナは、20年以上にわたって3,000社以上の企業で人材育成や組織改革を行ってきました。この豊富な経験から導かれた教育モデルが本書には組み込まれています。著者は、なぜ理念が浸透しないのか、そして人間力をどう育むのかという問いに対して、具体的な事例を交えながら体系的に解説しています。

まとめ


『共感価値の設計図』は、スキルや制度以前に人間性を育てることの重要性を評価し、企業や教育機関における改革の必要性を問いかける一冊です。

これからの教育や人材育成において、何が本当に重要なのかを再考させられる内容となっています。理念を中心に据えた教育の重要性を理解することで、より良い社会を築くための第一歩となるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社イマジナ
住所
東京都千代田区麹町3-5-2ビュレックス麹町
電話番号
03-3511-5525

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