ベナンでの持続可能な支援
ベナン共和国にて、母親と子どもたちに持続的な支援を提供するNGO「SaluTota」が新たに立ち上がりました。この名前はフランス語で「こんにちは」を意味する「Salut」と、活動拠点である村「ドボ=トタ」を組み合わせたもので、地域に根ざした活動を目指しています。
私の夫はベナン共和国出身です。私たちは日本に住んでいますが、来春から家族で夫の地元であるドボ=トタに戻り、子育てを行う予定です。その地域で住む以上、より良い環境を整えるためにNGOを設立することを決意しました。
目指す2つの目的
「SaluTota」の主な目的は二つあります。
1つ目は、母親に就業機会を提供し、収入を向上させることです。
2つ目は、子どもたちが継続的に教育を受けられる環境を整えることです。
ベナンでは、教育の機会がない子どもたちが大勢おり、特に貧困層の家庭では、学費が無料であっても、必要な物品や軽食の代金が負担となり、子どもが学校を辞めてしまう現実があります。
教育のカギを握る母親たち
ベナンは一夫多妻制が根強く、女性が働く機会が少ない環境です。夫の収入が限られている場合、家庭全体の収入が不足することとなり、母親たちの就業機会を向上させることで、家計の安定を図ることができると考えています。母親に働く場所を提供することで、多くの子どもたちが学校に通う道が開かれます。
まずは、農産物の生産から販売を行います。NGOが農地を購入し、母親たちが農作物を栽培し、年間を通じて販売していく仕組みを構築します。しかし、農産物の生産には「水」が不可欠です。
水の確保と効率的な農業の実現
ベナンでは、雨季と乾季があり、乾季には水を十分に確保することが困難です。多くの家庭では、毎日3kmから7km離れた場所まで水を汲みに行くことが日常茶飯事です。このため、農地近くに井戸を掘り、容易に水を管理できる仕組みを整えます。
こうすることで、母親たちは水汲みにかける時間を農業や販売にシフトし、収入を向上させることができます。そして、子どもたちが学校に通える環境を整えて、未来への一歩を踏み出せるようにする計画です。
クラウドファンディングで推進するプロジェクト
現在、クラウドファンディングを通じて活動資金を募集しています。最初の目標金額165万円は達成しましたが、次の目標として井戸を作るための資金40万円を必要としています。
クラウドファンディングの詳細は以下のリンクをご覧ください。
クラウドファンディングの詳細はこちら
教育の重要性と未来への希望
私たちの2人の息子も、ベナンの学校に通う予定です。教育は友人や社会とのつながりを育む重要な要素です。教育を失うことが友達を失うことに直結する現実を避けたく、このNGOの活動を通じて、未来の子どもたちのために努力していきます。
教育を受けることは当たり前ではありません。この貴重な機会を守って、一緒に未来を創っていくために、引き続き挑戦し続けたいと思います。皆様の応援が必要です。どうかよろしくお願いいたします。