河川ごみ回収装置の実証実験
NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルは、海洋ごみ問題に取り組むための河川ごみ回収装置(Kawasemi 001)の実証実験を香川県高松市の詰田川で実施しました。この活動は、海に流出する河川ごみを防ぐための重要な取り組みの一環です。
実証実験の実施
2024年10月17日、香川大学の協力を得て、約5時間にわたって回収装置を設置しました。この日の実験は特に特別で、スーパームーンの影響により潮位差が非常に大きいという条件の中で行われました。実際、潮位の差は約160cmに達しましたが、これにより河口域での河川ごみの収集に与える影響についての貴重なデータを得ることができました。
回収結果
回収装置による実験中、合計約1.8kgの河川ごみが収集されました。具体的には、硬質プラスチック、缶、ビニール袋などが含まれていました。中間回収は12:00と14:00の2回行い、14:00の回収時には潮の流れが強まったため、多くのごみを収集することができました。
実験が進んでいく中で、潮の流れや水深の問題が浮かび上がりました。特に詰田川は水深が浅く、今後は収集ポケット部分をさらに浅くするなどの改善が必要であると感じました。最終的な回収では、肥料袋など特異なごみも見つかり、過去に河川内で長期間流されていた可能性があることが指摘されました。
今後の展望
NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルでは、今回得られた知見を基に更なる実証実験を計画しています。今後は詰田川での再検証や、他の河川における活動も視野に入れています。最終的には、日本国内外において回収装置を設置し、河川ごみの流出を実質ゼロに近づけることを目指しています。
実証実験を通じて、プロジェクトリーダーの室谷雄作氏は「多くの方々の支援があってこそ今回の成功が実現した」と感謝の意を表しました。これは単なる始まりに過ぎず、クリーンオーシャンアンサンブルは、さらなる環境保護のために活動を続けていく意向を示しています。
小豆島への呼びかけ
加えて、プロジェクトは登録サポーターを広く募集しており、寄付やボランティア参加を通じて、さらなる支援を呼びかけています。地球環境の持続可能性を高めるためには、地域社会の協力が欠かせません。私たち一人ひとりが、海洋ごみ問題に目を向けることが求められています。
NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルは、海洋ごみを減らし、より良い未来を実現するために、皆さまのサポートを必要としています。