水産業の未来
2025-10-27 12:21:13

日本の水産業の未来を共創するパルシステムの取り組みとは

パルシステムが石川・富山で水産産地交流会を開催



2025年10月15日と16日の2日間、パルシステム生活協同組合連合会が主催する「第6回水産産地交流会」が石川県および富山県で行われました。この交流会には、水産分野の産直提携産地から15団体が参加し、能登半島地震からの復興状況と、日本の水産業が抱える共通の課題について意見が交わされました。特に、気候変動の影響や漁業の担い手不足といった現状について深い議論が展開されました。

能登半島からの復興の道のり



この交流会の背景には、2024年1月に発生した能登半島地震があります。パルシステムは地震後すぐに「能登半島地震緊急支援募金」を実施し、被災地の生産者を支援するための「産地応援!」商品の開発にも乗り出しました。交流会では、参加した全国の産地関係者が、石川県漁業協同組合から復興の進捗状況を伺い、現在直面している課題を一同で共有する貴重な機会となりました。

石川県漁業協同組合の酒井祐介氏は、「食べて応援という形で一早く行動してくれたパルシステムとの連携は、私たち漁業者にとって非常に心強い」と述べ、復興のための決意を新たにしました。復興の道は長いものの、彼の言葉には希望が込められていました。

最新技術の実地視察



交流会の2日目には、魚津漁業協同組合の加工施設を視察し、最新の冷凍技術や衛生管理の手法を学びました。特に紹介された「回転式パック詰め装置」は、鮮度保持と作業効率を両立させる画期的な技術として注目を集めています。この装置は1分間に最大35パックを処理でき、漁業の未来を支える重要な役割を担うことでしょう。

全国の産地との意見交換



さらに、沖縄から参加した恩納村漁業協同組合や、自社の船団で漁獲から加工までを行うシーボーン昭徳など、複数の団体との意見交換が行われました。参加者の声には、互いに支え合いながら復興を目指す気持ちがあふれ、協力の重要性が再確認されました。

「漁業者に寄り添い、加工業者・流通業者と連携しながら地域を支えていく」と語る漁協代表の濱住博之氏の言葉は、この交流会の意義を象徴するものでした。復興の進行に感じる不安や課題も共有しながら、参加者はそれぞれの立場で未来に向かっての取り組みを誓いました。

持続可能な未来へ向けて



近年、日本の漁業や養殖業は生産量において深刻な減少を経験しています。そこでパルシステムは「お魚食べよう」を合言葉に、魚食文化や地域経済を守るための取り組みを行っています。今回の交流会は、厳しい現状を直視しつつも、未来への希望を見出す場となり、生産者たちの情熱を再確認する機会になりました。

パルシステムは、今後も産地と消費者のつながりを強め、持続可能な水産業実現のために尽力していく姿勢を示しています。また、2026年2月には「第2回海の産直サミット」が開催される予定で、生産者、加工メーカー、ユーザーが一同に会して本音で語り合う貴重な場となるでしょう。このような取り組みを通じて、日本の水産業が未来に向けて成長していくことを期待しています。


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会社情報

会社名
パルシステム生活協同組合連合会
住所
東京都新宿区大久保2-2-6ラクアス東新宿
電話番号
03-6233-7200

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