採用動画の実態
2025-12-04 13:52:10

採用動画の視聴率は高いが、求職者のニーズにはミスマッチが見られる

採用動画の現状と求職者のニーズ



株式会社moovyが実施した「採用動画のトレンド調査2025」によると、近年、20代から40代の求職者の約8割が採用動画を視聴していることが確認されました。この調査は、直近1年間に就職・転職を経験した345名を対象に行われましたが、特に採用動画が求職者にどのように利用されているか、また、どのような情報が求められているかについての知見が明らかになりました。

採用動画の視聴場所


調査によれば、採用動画の視聴先として最も多くの回答があったのがYouTubeで41.2%、次いで採用サイトまたは企業のホームページが40.3%でした。年代別に見ると、20代はSNS(特にXやInstagram)を利用する傾向が強い一方、30代は採用サイトを利用している割合が高いことがわかりました。この世代による視聴先の差は、企業がターゲット層に応じた動画配信戦略を見直す必要があることを示唆しています。

視聴したい内容とのギャップ


興味深いのは、具体的に「動画だからこそ見たい」とする内容と、実際に提供されている内容にはズレが見られることです。求職者は特に「1日の流れ」、「職場の雰囲気」、「入社理由」といった具体的でリアルな情報を求めていますが、企業が制作する採用動画はこれを満たしていない場合が多いようです。そのため、求職者は「自分に合う企業かどうか」を見極める手段として採用動画を利用しており、企業はより具体的な情報を提供する必要があります。

動画の長さと内容に関する考察


採用動画の好ましい長さについては1分未満のショート動画が人気ですが、求職者の志望度によって視聴する動画の長さに差があることも分かりました。志望度の高い企業に対しては、1分以上の動画を視聴したいという要求が高まる傾向があります。これは、認知度が低い段階では短い動画で興味を引き、志望度が高い段階で詳細な情報を得るために長めの動画を視聴したいという心理を反映しています。

視聴のタイミングと役割


採用動画は「比較検討段階」や「応募段階」での視聴が特に多く、求職者がその段階において企業の意義や他社との違いを知りたいというニーズが高まります。この際、どのように働くのか、どのような職場環境が待っているのかといった具体的情報を示すことが、応募意欲を高める鍵となりそうです。

まとめ


本調査から明らかになったのは、求職者が採用動画に求める「リアルさ」と「具体性」が依然として不足していることです。企業は、視覚的な要素だけでなく、内容の信頼性や具体性を強化することで、求職者とのミスマッチを減らしていく必要があります。求職者が自身に合った情報を見つけられるように、さまざまな角度からの動画を制作することが求められるでしょう。今後、採用動画を通じて企業と求職者との関係をより良いものにしていくためには、情報の透明性と明確さがカギとなるでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

会社情報

会社名
株式会社moovy
住所
東京都渋谷区道玄坂1丁目18−3プレミア道玄坂ビル8階
電話番号
050-3701-3401

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。