深谷市で活発化するアグリテックイベント
深谷市は、農業と食品加工の強みを活かして、さらなるビジネス機会を創出しています。その一環として、2024年12月17日(火)に「海外アグリテックスタートアップ ピッチ・交流会個別商談会」を開催します。本イベントには、アメリカやシンガポールのアグリテックスタートアップ企業が参加予定で、国際的なビジネス交流の場となることを目指しています。
DEEP VALLEYの取り組み
「DEEP VALLEY」は、深谷市が推進するアグリテック集積戦略です。様々な農業関連企業が集まり、自発的に連携することで、市の農業課題を解決するためのエコシステムを形成しています。これにより、深谷市は全国的に名の知れた農業先進都市を目指しています。この取り組みには日本貿易振興機構(ジェトロ)や埼玉県産業振興公社も参画しており、地域経済の活性化に貢献しています。
イベントの内容
ピッチ・交流会では、スタートアップ企業4社からの短いプレゼンテーションが行われ、その後交流会が開かれます。このイベントでは、アグリテックに関心のある参加者が希望者との個別商談を行えるように事前にマッチングも行います。これは新たなビジネスチャンスの発見に繋がる可能性が高いと期待されています。
参加予定の海外スタートアップ
- - Grand Farm(グランドファーム)(米国): アグリテックのエコシステムビルダーとして、広大な実証実験場を持ち、多くの県外企業や研究機関と協力しています。
- - True Algae(トゥルー アレジー)(米国): 微細藻類を活用した有機土壌改良剤で、植物の成長を促進します。
- - ClearLeaf(クリアリーフ)(米国): 無害で安全な殺菌剤を提供し、食品ロスを減少させる技術を持っています。
- - Pullulo(プルーロ)(シンガポール): 農業残渣を新たな健康食品素材に生まれ変わらせるバイオ技術を有しています。
これらの企業と地元企業によるコラボレーションは、深谷市のアグリテックエコシステム形成に資することが期待されています。
持続可能な農業への取り組み
深谷市は、農業の高齢化、担い手不足、耕作放棄地の増加などといった日本全体の農業課題に取り組んでいます。アグリテックにより作業の効率化や生産性の向上を図り、「儲かる農業都市ふかや」という目標の実現を目指しています。2024年6月には、米国のGrand Farmとのパートナーシップ締結を発表し、国際的な協力を強化していく方針です。
このような取り組みを通じ、深谷市は未来の持続可能な農業都市の実現へ向けて、さらなる成長を続けていくでしょう。参加を希望される方は12月12日までに公式サイトからお申し込みください。定員は60名で先着順となります。無料での参加が可能ですので、アグリテックに関心のある方はぜひご参加ください。