産学連携プロジェクトの最終発表会が成功裡に開催
2025年2月12日、中央日本土地建物グループ株式会社は、日本大学と大阪公立大学との共同研究プロジェクト『ワークプレイス活用研究』の最終発表会を東京都港区にあるNAKANIWAで実施しました。この取り組みは、働き方改革やデジタルトランスフォーメーション(DX)の影響を受け、現代の職場環境における新しい価値を模索するものです。
1. プロジェクトの背景
近年、企業や組織においてワークスタイルの変化が求められ、オフィスの役割も変容を遂げています。中央日本土地建物グループが設立したR&D拠点「NAKANIWA」では、利用者の嗜好やニーズを分析し、それに基づいた新たなオフィスの在り方を探求しています。このプロジェクトを通じ、学生たちは実際の利用データをもとにした研究を行い、価値の向上に貢献するアイデアを提案しました。
2. 発表の概要
発表会では、日本大学の安藤ゼミ、飯星ゼミ、多鹿ゼミ、大阪公立大学の五十川ゼミ、北原ゼミのそれぞれが15分間のプレゼンテーションを行い、その後質疑応答が行われました。発表には、計29名の学生が参加しました。
1) 安藤ゼミ
安藤ゼミでは「人も社会も成長できる」をテーマに、時間帯による施設利用の提案やポイントシステム、テナント企業間の交流イベントを企画しました。これにより、施設の利用機会を高め、コミュニケーションを促進する仕組みが提案されました。
2) 飯星ゼミ
飯星ゼミは、施設利用状況の可視化やポイント制の導入を提案。また、本の持ち寄りスペースを設け、その感想を共有するシステムを提案し、終業後の勉強会やイベントの開催を通じてコミュニティを形成する施策を提案しました。
3) 多鹿ゼミ
多鹿ゼミは、心血管系の健康リサーチを基に、運動や業務集中の時間設定を提言。また、生産性向上に寄与する設備やスペースのアイデアも豊富に提示され、視聴者を魅了しました。
4) 五十川・北原ゼミ
このゼミは、NAKANIWAの理念に基づいて、自由な意見交換を促進するクリアボードの設置や、くつろげるこたつスペースの導入提案で、参加者の注目を集めました。
3. 今後の展開と取り組み
中央日本土地建物グループは、学生たちから得た多様な視点を元に、今後のオフィスの機能やサービスを改善していく計画です。また、提案の中にはNAKANIWAへの実装が期待されているものも多く、これからのプロジェクト発展に期待が寄せられています。
4. 参加メンバーのプロフィール
発表に参加した各ゼミの教授達は、各々が専門分野において高い実績を持ち、学生たちに貴重な経験を提供してきました。例えば、日本大学経済学部の安藤教授は経済学の専門家であり、ゲーム理論や労働経済学上の重要な研究を行っています。大阪公立大学の五十川教授も経済学のバックグラウンドを持つ実績豊富な教授です。
結論
このように、産学連携による取り組みは学生たちにとって貴重な学びの場であり、企業側にとっても有益なアイデアを得る機会になっています。中央日本土地建物グループと大学の連携は、今後もオフィスや職場環境の発展に貢献するでしょう。