ウェルサポが提案する子育て支援プログラムの新展開とは
一般財団法人ウェルネスサポートLab(通称:ウェルサポ)が展開する「かかりつけナースと家事の家庭教師による健康支援」が注目を集めています。福岡県福岡市に拠点を置くこの団体は、子育て世帯を対象にしたサポートを強化するため、最近ミニブック「子育て世帯の健康的な暮らしナビブック」をリリースしました。このミニブックは、子育て世帯が抱える課題や、それに対する具体的な支援ポイントを集約したものです。
子育て世帯の現状と課題
現在、日本は少子高齢化が進んでおり、その中で特に子育て世帯は複合的な問題に直面しています。核家族化の進行に伴い、無償のケア労働(家事・育児・介護など)が負担となり、睡眠障害や産後うつ、女性特有の健康問題が増加する一因となっています。これにより、子育て世帯の心身の健康が低下し、健やかに子育てや仕事をすることが困難になっています。
ウェルサポは、そんな状況を打破すべく、子育て世帯が一人で抱え込むことなく安心して健康的に暮らせる環境を整えることを目指しています。そのために行ったのが、かかりつけナースによるチャットサポートと地域の家事サポーターによる家庭教師です。
かかりつけナースチャットサポート
このプログラムでは、心身の不調を抱える当事者が気軽に専門家に相談できる環境を提供しています。具体的には、LINEチャットや電話、対面での相談を通じて、かかりつけナースが専門的なアドバイスを行い、不調改善のための医療機関や社会資源へのコーディネートも行います。これにより、ユーザーは改善に向けた実行可能なステップを踏むことができ、前向きに生活を送る手助けがなされます。
家事サポーターによる支援
また、家事サポーターによる支援では、自宅を訪問して家事の方法をレクチャーしながら、家庭内での家事シェアの体制を整えます。家事サポーターは養成講座を受講した地元の人々で構成されており、家庭に直接支援を行うことで、子育て世帯の負担軽減を図ります。
事業の総括イベントと成果
2023年2月20日には、事業成果を総括するイベントがオンライン参加も含めて行われ、50名の参加者が集まりました。このイベントでは、子育て世帯が抱える問題の現状や、今後の支援体制の在り方について議論されました。
さらに、ウェルサポは事業終了後も、支援を受けた地域の子育て世帯が自立できるような仕組みを模索しています。具体的には、支援者との相談をもとにした情報データベースを整備し、福岡市や久留米市の企業や行政とも継続的に意見交換を行っています。
今後の取り組み
今後、ウェルサポは希望者のみが利用できるチャットサポートサービスを展開する予定です。一般会員向けには月額1,650円のサービスを提供し、企業向けには福利厚生としても活用される模様です。
また、家事サポーターによるサービスは、一般価格は33,000円ですが、特定の条件を満たす世帯に対しては寄付制度により支援される予定です。今後、他地域への展開や自治体との連携により、より多くの家庭に支援が行き届くよう努めていくとしています。
代表の思い
代表理事の笠淑美さんは、自身の家族の経験を経て、「かかりつけナース」の制度を考案しました。彼女は「健康的な暮らしを送るためには、助け合うことが不可欠である」と考えており、子育て世帯が抱える多くの問題を解決し、子どもたちと共に健康的な暮らしを営むための地域社会の構築を目指しています。
お問い合わせ
ウェルサポへの問い合わせは、以下の情報をもとに行ってください。
団体名: 一般財団法人ウェルネスサポートLab
所在地: 〒810-0004 福岡市中央区渡辺通2-9-20-1103
電話番号: 092-231-9762
設立: 2020年1月
HP: ウェルサポ公式サイト