自由学園がCLOUDYと共に生徒主導の新制服を制作

自由学園がCLOUDYと共に生徒主導の新制服制作

東京都東久留米市にある自由学園が、特定非営利活動法人CLOUDYと協力し、全校生徒450人の取り組みによって新しい制服を制作しました。このプロジェクトは「人に伝えたい制服」というコンセプトのもと、環境に配慮しつつ、風格のあるデザインが特徴です。生徒たちがゼロから関わったこの制服作りには、サステナビリティと社会的責任が込められています。

学生の手によるデザイン

新制服のデザインは、生徒たち自身のアイディアから生まれました。デザイナーとの共同作業を経て、学校の伝統や特徴を反映させたスタイルに仕上げられています。特に、スクールカラーや校歌を取り入れたデザインは、自由学園ならではの象徴とも言えるでしょう。

サステナビリティと社会貢献

新しい制服には再生素材が使用され、環境への影響を最小限に抑える工夫が施されています。また、制服の販売収益の3%は、CLOUDYを通じてガーナの社会貢献事業に寄付され、現地の教育や健康支援に役立てられます。この寄付の使途についても、生徒たちの議論によって決定されるなど、透明性が確保されています。

循環型経済への取り組み

更に、自由学園では卒業生が制服を後輩に譲渡できる仕組みが構築されており、役目を終えた制服をリメイクするプランも検討されています。この取り組みは循環型経済の一環として、持続可能な社会に向けた意識の高まりを反映しています。

プロジェクトの背景

自由学園は2024年度より共学化を予定しており、その中で新制服の制作が行われました。生徒全員が意思決定に関与する共創的なアプローチが採用され、教育の一環として意味のある経験を提供しています。CLOUDYはアフリカの民族文化を取り入れたブランドであり、生徒たちに国際的な視野をもたらしています。

新制服の特徴

1. デザインの共同制作: 学生とデザイナーがコラボし、形やメッセージを反映したデザイン。
2. 環境配慮の素材: リサイクル素材の使用で持続可能な未来を目指す。
3. 新しい文化の融合: ガーナ人デザイナーによるオリジナルテキスタイルが使用され、異なる文化の融合を実現。
4. 学校の理念を刻んだボタン: 思想の象徴が日常的に身近に感じられるようにデザインされています。
5. エレガントな裏地: フォーマルな場にも対応できるよう工夫された設計。
6. 制服の譲渡制度: 卒業生から次世代への受け継ぎを可能にする仕組み。

未来の展望

自由学園及びCLOUDYは、このプロジェクトを通じて社会に大きな影響を及ぼすことを望んでいます。制服がただの衣類ではなく、社会問題に対して声を上げ、発信できる存在となることを目指しています。生徒たちにとって、この制服が学園生活や社会との接点となり、より良い未来を築く一助となることを期待しています。

代表者コメント

CLOUDYの代表である銅冶勇人氏は、今回のプロジェクトが社会問題に対する感度を持った世代と共に進められ、歴史を感じる制服が創り出されることに大きな意義を感じています。自由学園の校長、更科幸一氏も、制服制作を通じてより良い社会の創造に寄与できることを嬉しく思っており、その理念をしっかりと受け継いでいくことに意欲的です。

このように、自由学園とCLOUDYのコラボレーションにより、ただの制服ではなく、学びや社会貢献への意義が込められた衣服が完成しました。この制服は、生徒たちが大切にしている思いや希望を叶える手段として、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。