冬の海の楽しみを学ぶ市民講座
令和6年12月7日、横浜で「冬の海の楽しみ方〜焚火&映える写真講座」が開催されました。この講座は、ヨコハマ海洋市民大学の一環として、市民が海に対する理解を深め、社会課題に目を向けることを目的としています。実行委員会は参加者に対し、豊かな海の環境を次世代に引き継ぐための知識や技術を授けています。
講座の概要
この講座は、神奈川県中郡大磯町の海岸で行われ、22名の参加者が集まりました。講師は委員長の金木伸浩氏で、彼は民間企業の業務と並行して、市民との積極的な交流を図っています。金木氏は、11年にわたってこの大学の運営を支えており、自身もロックバランシングアーティストとして活躍しています。
焚火のテクニック
講座の始まりでは、金木氏が「解像度を上げよう」と語り、写真や焚火のポイントを紹介しました。「解像度」とは、観察力や理解の深さのことで、より多くの情報に興味を持ち、生活を豊かにするためには重要です。
参加者は焚火用の薪を収集し、実際に火を起こしました。金木氏は、焚火をするための3つの要素「燃えるもの」「熱」「酸素」のバランスが大切であることを強調しました。また、自作の焚火缶を使い、煙を少なくする工夫なども紹介しました。講座を通して、焚火の基本を学びながら、環境に配慮した行動が求められることを実感しました。
大磯海岸の魅力
大磯海岸は、美しい砂浜に加え、珍しい岩礁が見どころです。ここには、約400万年前に形成された地層が存在し、化石採取ができるスポットでもあります。「地球の歴史に焦点をあてて解像度を上げることで、興味深い概念が浮かび上がってくる」と金木氏は語ります。海底から隆起して形成された岩は、今も訪れる人々を魅了します。
映える写真講座
次に行われたのは、映える写真の撮影技術についての指導です。金木氏は、スマートフォンを活用した写真撮影における重要なポイントを説明しました。特に構図やカラーモードの選択、焦点と露出の調整など、明確に意識することで、より美しくクリアな写真が撮影できます。
もぐもぐタイムと環境意識
講座の中休みには、参加者が「もぐもぐタイム」を取り入れ、焼き芋や地元の食材を楽しみました。一方で、海岸での薪集め中に見つかるプラスチックごみについても意識が高まりました。これを「解像度を上げる」ことに繋げ、海環境への関心を深めるきっかけになりました。
参加者からは「プラスチックごみの多さに驚いた」「子どもとの時間の使い方を見出せた」との声が寄せられ、講座への満足度が高かったことが伺えます。
まとめ
ヨコハマ海洋市民大学のこの講座は、ただの学びにとどまらず、参加者が自らの生活を見つめ直す契機となりました。「さあ、海へ行こう」というテーマが掲げられ、これからも海との関わりを深めていくことが期待されます。海の楽しさや美しさ、さらにはその背後にある問題についても学ぶ機会が提供されており、今後の活動にますます注目が集まります。