系統用蓄電所始動
2025-08-18 14:20:03

大和ハウス工業、九州での系統用蓄電所事業を始動

大和ハウス工業、九州での系統用蓄電所事業を開始



大和ハウス工業株式会社は、福岡県鞍手郡に位置する九州工場内のテニスコート跡地にて、同社初の系統用蓄電所「DREAM Storage Battery福岡鞍手系統用蓄電所」の建設を2025年8月18日より始める。このプロジェクトは、系統用蓄電所事業の実証実験を目的としており、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの利用促進に寄与することが期待されている。

この蓄電所は、2026年7月頃に運用を開始予定で、4台の蓄電池を設置する計画だ。各蓄電池は出力が1.9MWで、蓄電容量は合計で9.8MWhとなる。これにより、九州エリアの電力系統に接続し、電力需要に応じて充電および放電を行い、電力需給の安定化を図る方針だ。

2050年カーボンニュートラルに向けた挑戦



日本政府は、2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指しており、そのためには再生可能エネルギーの普及が不可欠である。特に、太陽光や風力は発電量が不安定であり、蓄電の重要性がかつてないほど高まっている。一般社団法人日本電機工業会によると、2024年度の系統用蓄電所向けの蓄電池出荷量は、過去10年で83倍となり、約8GWhに達する見込みである。

このような背景の中、大和ハウス工業は蓄電池ビジネスにも参入し、実証実験を通じて新たなエネルギーソリューションの提供を目指す。事業運営については、設計・施工(EPC)や発電(IPP)、売電(PPS)と連携し、環境と調和した暮らしの実現に貢献する。

実証実験の詳細



この実証実験では、建設から運用までの一連の流れを検証し、事業にかかる費用や関連法令、運用手順の確認が行われる。特に注目すべきは、経済産業省・資源エネルギー庁が主管の再生可能エネルギー導入拡大に関する支援事業に本プロジェクトが採択されている点である。これにより、国の政策にも寄与する形となるだろう。

「DREAM Storage Battery福岡鞍手系統用蓄電所」の設計・施工は同社が担当しており、このプロジェクトは地域の電力需給安定化に寄与するだけでなく、持続可能なエネルギーの利用促進にもつながる。

最後に



大和ハウス工業の系統用蓄電所プロジェクトは、環境問題への取り組みが求められる現代において、その重要性が増している。地域経済や電力市場の安定に寄与するための新たな試みとして、今後の展開が注目される。また、この取り組みを通じて、より環境に配慮した社会の実現が期待される。


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会社情報

会社名
大和ハウス工業株式会社
住所
大阪府大阪市北区梅田3-3-5
電話番号
06-6346-2111

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