富士山「まなびの森」認定
2024-10-25 19:29:19

富士山「まなびの森」が環境省認定 自然共生サイトに選ばれる

富士山「まなびの森」が環境省から認定を受ける



住友林業株式会社が運営する富士山「まなびの森」が、環境省の「自然共生サイト」の認定を受けました。この認定は、10月21日に正式に授与され、希少な動植物の生息地としての重要性や人間にとっての多様な活動の場の提供が評価された結果です。この「まなびの森」は、愛媛県新居浜市旧別子地区に次ぐ、同社にとって2か所目の認定となります。

自然共生サイトの意義とは



「自然共生サイト」とは、国が民間の取り組みによって生物多様性の保全が図られている地域を認定するものです。環境省は2030年までに陸地と海域の30%以上を健全な生態系として効果的に保全することを目指しており、この国際目標「30by30」に沿った取り組みの一環として、2023年度から認定を開始しています。認定された区域は、国際データベースに登録されることになります。

富士山「まなびの森」の背景とプロジェクト



静岡県富士宮市に広がる95.65ヘクタールのこの国有林は、1996年の台風17号で大きな被害を受けました。この災害を受け、住友林業は失われた豊かな森を取り戻すために「まなびの森」という名称を付け、1998年から長期的な自然林再生プロジェクトに取り組んでいます。

植林活動の取り組み



このプロジェクトには、住友林業グループの社員やその家族、地域住民、さらには賛同する個人や団体、学生など、約35,000人以上が参加しています。これまでに、約35ヘクタールに渡る土地に3万本以上の落葉広葉樹が植えられています。その後も、専門家の指導を受けつつ自然林の回復状況をモニタリングし続けています。

さらに、地元のNPO法人と協力し、静岡県富士宮市の小中学生を対象にした環境学習支援プロジェクトを行うなど、地域社会や研究機関との連携を強化しています。これにより、次世代へ自然保護の重要性を伝える活動が行われているのです。

地域への貢献と持続可能なビジョン



住友林業グループは、SDGsの目標年である2030年を見据えた長期ビジョン「Mission TREEING 2030」を掲げています。このビジョンでは、「地球環境への価値」「人と社会への価値」「市場経済への価値」の3つの観点から、9つの重要課題を特定し、それらへの取り組みを進めています。

中期経営計画「Mission TREEING 2030」Phase 1では、「事業とESGの更なる一体化」を基本方針としており、持続可能な戦略とそれに基づく重要課題を設定しています。

これを通じて、SDGsを始めとする社会の期待に応えながら、企業価値の向上を図ることが目指されています。

まとめ



富士山「まなびの森」の自然共生サイトとしての認定は、地域の生態系と持続可能な社会の実現にむけての住友林業の努力を示しています。多様な生物が息づくこの場所が、今後も多くの人々に愛され、守られていくことを期待したいと思います。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
住友林業
住所
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。