訪問介護や訪問看護の現場で働くスタッフの声を反映した意識調査が行われ、その結果が注目されています。調査を実施したのは株式会社PROCANが運営する「プロキャス訪問サービス」で、全国の20歳以上の男女139名を対象としました。その結果として顕在化したのは、約7割が「仕事が好き」と感じながらも、より良い働き方を求める意識が高まっているという現実です。
まず、調査の背景には日本の高齢化が進行する中で、在宅サービスの必要性が高まっていることがあります。しかし、現場では人材不足や業務負担の増加が顕在化しており、働きやすい環境作りが喫緊の課題となっています。今回の調査は、訪問介護や看護スタッフが仕事の魅力をどのように感じ、何を改善したいと考えているのかを明らかにすることを目的としました。
調査結果を見ていくと、まず69.1%のスタッフが「仕事が好き」と回答し、その中で最も高い評価を得たやりがいは、利用者やその家族からの「ありがとう」という感謝の言葉です。これにより、訪問サービスを行うスタッフたちがやりがいを感じていることが明らかになりました。
しかし、一方で環境改善を強く望む68.3%が「とても好き」と回答したことも注目すべき点です。つまり、仕事が好きなスタッフほど、働き方の改善を強く求めているという相関関係が見えます。このことから、彼らは不満を抱えているわけではなく、「より良い環境でこの職業を続けたい」という前向きな姿勢が読み取れます。
改善を希望する理由としては、「給与や手当が仕事量に見合わない」という意見が61.9%を占め、「移動時間や待機時間の負担が大きい」といった声も多くあがりました。つまり、訪問介護の現場においては、ケア以外の業務の負担感が大きな課題となっていることが伺えます。
さらに、環境が整えば78.4%が他の人にこの仕事を勧めやすくなると回答しました。このことは、職場環境が改善されることで、さらなる人材確保にもつながる可能性があることを示しています。理想とする上司像としては、相談しやすさや現場理解を求める声が多く、自身の意見を反映しやすい環境を望んでいるようです。
この調査から見えるのは、訪問介護・看護スタッフが仕事にやりがいを感じている一方で、そのやりがいを維持するための働き方の整備が不可欠であるということです。次回の調査では、直行直帰型の勤務や業務管理の課題についても触れ、より深く現場の実態に迫っていく予定です。訪問介護や看護の現場を支えるためには、そうした課題を解決することが求められています。これからの事業運営や人材育成について、PROCANは「プロキャス訪問サービス」を通じて支援を行っていく意向です。