環境に優しい新商品「フォレストウッド™」の誕生
株式会社サンゲツとミサワホーム株式会社が共同で開発した環境配慮型のウッドデッキ、その名も「フォレストウッド™」が注目を集めています。このウッドデッキは、100%リサイクル原料から作られた人工木製の商品であり、2025年度の発売を予定しています。両社はそれぞれの強みを生かし、持続可能な商品開発に取り組んでいることが伺えます。
商品開発の背景
サンゲツは、インテリアとエクステリアの両方を大切にし、人々の生活空間を豊かにする商品の提供を目指してきました。一方、ミサワホームは、住宅の提供を通じて「低炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の構築を目指しています。両社の共通のビジョンによって、環境に優しい「フォレストウッド™」が誕生したのです。
このウッドデッキは、ミサワホームの再生木材とリサイクルチップに、サンゲツのリサイクルした商品カタログの部材が使われており、アップサイクルの観点からも意義深い商品です。環境への配慮をもとにした新たな価値を生み出す目的で、二社が協力したことは業界全体にとっても重要なステップとなるでしょう。
「フォレストウッド™」の特徴
「フォレストウッド™」は、サンゲツの見本帳のバインダー部分などを活用したリサイクル素材から生まれました。これにより、従来の木材に代わる新しい選択肢として、洗練されたデザインと天然木に近い質感を持つことが実現されています。また、耐朽性や耐候性にも優れ、多様な環境に適応可能です。
この商品は、100%リサイクル可能な素材で構成されているため、資源の循環型社会の構築に大きく寄与することが期待されています。エコ意識の高まりを受けて、建築業界でも持続可能な資材が求められています。
サンゲツの見本帳リサイクル
サンゲツは約12,000種類の内装材を扱っており、その中核を成すのが商品カタログである見本帳です。従来、これらの見本帳は産業廃棄物として処理されていたため、リサイクルの取り組みが求められていました。2021年には見本帳リサイクルセンターを設立し、自社の見本帳のリサイクルを進めています。このような取り組みは、今回の「フォレストウッド™」誕生の基盤ともなっています。
ミサワホームの再生木材活用
ミサワホームは、1998年から廃材やリサイクルプラスチックを再利用する技術を開発し、環境に優しい再生木材を用いた建築を手掛けてきました。今回の協業では、それに加えサンゲツの見本帳の部材を利用することで、両社が目指す持続可能な社会への貢献がさらに進みます。
まとめ
「フォレストウッド™」の登場は、サンゲツとミサワホームのパートナーシップが生んだ成果であり、持続可能な未来を見据えた重要な一歩と言えるでしょう。販売が開始される2025年度に向けて、両社はさらなる商品開発とエクステリア商品の強化を進めていくとしています。これからの活躍に期待が寄せられます。