Oracleが新たに発表したAutonomous AI Lakehouseの全貌とは
Oracleが発表した「Autonomous AI Lakehouse」の魅力
2025年10月22日、ラスベガスで行われたOracle AI Worldにて、オラクルは新しいオープンで相互運用可能なデータプラットフォーム「Oracle Autonomous AI Lakehouse」を発表しました。この革新的なプラットフォームは、オラクルの「Autonomous AI Database」と業界標準のオープンフォーマットであるApache Icebergを統合します。この組み合わせにより、分析のサイロ化を解消し、AIや分析のソリューション構築を加速することを目指しています。
オラクルのAutonomous Database Technologies担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、チェティン・オズブトン氏は「妥協のないレイクハウスを提供する」と述べ、1時間あたり480億件を超えるクエリの実行能力を強調しました。これにより、ユーザーはさまざまなプラットフォームに跨るデータに簡単にアクセスできることになります。
主要機能
「Oracle Autonomous AI Lakehouse」は、以下の特徴を持っています。
1. Autonomous AI Database Catalog: これにより、複数のクラウドやオンプレミスにあるデータを一元的に視認化し、探索や検索をシンプルにします。
2. Data Lake Accelerator: クエリの負荷に応じてコンピューティングリソースを自動的に調整し、大規模なクエリを高速化します。
3. Select AIエージェント: 自然言語を用いてデータを操作できるAIエージェントを内蔵し、ユーザーのイノベーションを加速します。
4. SQLアクセス: 新しい簡易SQL構文で、さまざまなデータカタログに直ちにアクセスできます。
5. ハイパーリンクによるデータ共有: 特定のデータ表やクエリ結果への一時的なアクセスを生成し、簡単にデータを共有できます。
また、Apache Icebergのネイティブサポートにより、Databricks Unity、AWS Glue、Snowflake Polarisなどと統合され、シンプルで高性能なデータアクセスが可能になります。
パートナーシップとフィードバック
Databricksのシニア・バイスプレジデント、Stephen Orban氏は「お客様にとって、自社のデータをそのまま使えることが重要です」と述べ、「Oracle Autonomous AI Lakehouse」のUnity Catalogとの統合を歓迎しました。これにより、共通のユーザーはシームレスにツールを連携し、データにアクセスできます。
また、SKY Brazilのデータサービスチームは「Data Lake Accelerator」の性能に感銘を受け、大規模なデータセットの分析を迅速かつ効率的に行えるようになったと報告しています。
未来展望
「Oracle Autonomous AI Lakehouse」によって、企業はエンタープライズ・データを一元的に管理し、AIを活用した高速な分析が可能になるでしょう。オープンソースの柔軟性とエンタープライズスケーラビリティを兼ね備えたこのプラットフォームは、データ環境の断片化を解消する大きな手助けとなるはずです。
この新しいプラットフォームについて、さらに詳細を知りたい方はOracleの公式サイトで最新情報をご確認ください。
会社情報
- 会社名
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日本オラクル株式会社
- 住所
- 東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
- 電話番号
-
03-6834-6666