北海道医療業界初のプラチナランク認定企業の軌跡

最近、北海道において医療業界で唯一、ホワイト企業認定のプラチナランクを獲得した法人がある。その名は「さいわいデンタルクリニック」。これは、ただの栄誉ではなく、産業界における新たなスタンダードを生み出す傑出した業績の証である。ホワイト企業認定制度は、一般財団法人日本次世代企業普及機構が厳格に実施している評価制度であり、企業が優れた労働環境や企業文化を実現しているかどうかを見極めるための指標である。

ホワイト企業認定とは

ホワイト企業認定は、働きやすい職場環境を整備している企業に与えられるもので、評価基準は以下の7つから成り立っている。大変重要な点は、「労働法遵守」は全項目で満点を取ることが必須であるということだ。この認定制度は、企業が持続可能な成長を遂げるために必要な要素を明確にし、従業員が安心して働ける環境の重要性を訴えている。

取り組みの中心

1.働き方改革の推進

さいわいデンタルクリニックでは、有給取得率の向上や、プライベートの充実を考えたフレックスタイム制を導入している。診療時間内での技能練習や会議を行うなど、労働者の働く環境の改善に取り組んでおり、従業員が生活と仕事のバランスを保てるよう配慮している。

2.ダイバーシティ＆インクルージョンの推進

性別や年齢に関係なく、すべてのスタッフが能力を発揮できる環境を提供している。新卒採用や異業種からのスタッフも積極的に迎え入れ、多様な視点が組織に生かされている。

3.人材育成への投資

売上の2.1%を教育訓練費に充て、社員のスキル向上やキャリア形成をサポートする体制が整っている。新入社員から幹部候補生まで、しっかりとした教育プログラムを通じて能力アップが図られている。

4.メンタルヘルスサポートの強化

定期的なストレスチェックや個別の面談を通じ、心理的な安全性が確保されている。また、様々な健康プログラムを導入し、全社で従業員の心身の健康を支える試みが実施されている。

5.地域貢献

地域住民の健康向上を目指す活動として、定期的に歯科健康イベントが行われている。医療を通じて地域社会に根差した取り組みが評価されている。

プラチナ認定の意義

2023年度において、全国でプラチナランクを獲得した企業はわずか51社。その中に、医療業界で認定されたのは「さいわいデンタルクリニック」のみだ。この認定の背景には、社員の高い評価を反映した福利厚生や社員支援プログラムがある。理事長の谷口正昭氏は、今後も社員が安心して働ける職場を提供し続けることが、企業の成長には必要不可欠であると強調している。