株式会社情報システムエンジニアリング(ISE)の特許ポートフォリオ強化
2023年、株式会社情報システムエンジニアリング(ISE)は、AIを活用することで特許ポートフォリオの新たな強化を実現しました。東京都新宿区に本社を置くこの企業は、特許ポートフォリオにおいて観点漏れの分析を行い、効率よく新たな発明を出願する手法を確立しました。
AIを用いた特許出願のプロセス
ISEでは、これまでの特許群ではカバーしきれていなかった空白領域をAI技術を用いて探索しました。具体的には、AIが既存の出願済み発明の中から未公開の部分や、特許出願の候補を提案しました。
この提案を基に、ISEの知的財産戦略に照らし合わせて人間がその分析を行い、特許出願において不足している点を可視化しました。そして、事業戦略や開発計画をもとに、追加出願が必要な空白領域を選定し、最終的に3件の出願の領域が選ばれました。
短縮された出願プロセス
この新しいプロセスでは、出願検討から特許出願までの期間をわずか2か月に短縮しています。具体的な流れとしては、追加出願の検討を2024年5月に行い、その後6月に出願、8月には審査請求と早期審査を行い、そしてその結果が10月30日に公開されました。取得した特許番号は特許第7575751号です。
今後に向けた展望
ISEは、一度成功したこのAIを活用した特許ポートフォリオ強化プロセスを今後の技法として確立し、超高齢社会における医療、介護、公衆衛生の現場で必要となる課題解決策を提供する方針です。
企業の背景
株式会社情報システムエンジニアリング(ISE)は、独自の技術であるWorktransformを駆使して複雑な現場業務に挑む企業です。産学連携や医療・工芸における共創環境から育まれた推知技術と触知技術の事業化に積極的に取り組んでいます。企業の詳細については、
ISEの公式サイトを訪れてください。
AIの活用
ISEが今回の特許取得において使用したAI技術は、Axelidea株式会社(Minoru lP Group)の「AXELIDEA Patent ™」です。このAIはアイデア創出をサポートし、具体的な特許出願の提案を行う機能を提供します。詳細は
AXELIDEAの公式サイトをご覧ください。
このようにISEは、AI技術を駆使することで特許ポートフォリオを強化した新たな一歩を踏み出しました。今後もこの技術を基にさらなる革新を目指します。