愛知県東三河における人材育成を目指す新大学設立
2026年4月に開学を予定している「コー・イノベーション大学(仮称、以下CoIU)」が、地域人材の育成を目的に、愛知県東三河県庁との連携協定を締結しました。これは、地域課題の解決に向けた重要なステップであり、地域社会との密接な関わりを持つ新しい形の大学の姿を示すものです。
連携協定の目的
CoIU設立基金(岐阜県飛騨市)は、学生が理論や対話、実践を通じて地域社会と協力し、新たな価値を生み出すことを目指しています。今回の協定では、愛知県東三河県庁と相互に協力し、CoIUの設立に向けての支援関係を築くことが宣言されています。
協定の締結は、2023年3月27日に愛知県東三河総合庁舎にて行われ、CoIU設立基金の代表理事井上博成氏と愛知県副知事の江口幸雄氏が出席しました。
具体的な協力内容
令和の時代において、東三河地域が抱える複数の課題に対して以下のような連携を図ります。
1. 地域課題の研究
- - 人口減少問題や観光振興、地域活性化に関する共同研究を行い、効果的な対策を模索します。
2. カリキュラムの策定
- - CoIUの設立に向けたカリキュラムも、東三河をフィールドとした内容で検討される予定です。
3. フィールドワーク
- - 研究活動として、東三河地域をフィールドにしたフィールドワークを実施。これにより、実際の現場を理解し、学びを深めます。
4. 学生教育と育成
- - 地域の学生がインターンシップを通じた実務経験を積む機会を提供し、地域庁による講義や研修も行うことで、学生が地域行政を理解する助けとなります。
5. 行財政への理解促進
- - 東三河県庁設置の有識者会議や委員会への大学の協力を通じて、地方自治の理解を深めるアプローチも取られます。
コー・イノベーション大学について
CoIUは、「地域と共に未来を創る大学」という理念のもとに設立を目指しています。地域の企業や住民と関わり、実践的な学びを提供することに重きを置き、地域のさまざまな人々と協力して新たな価値を創造する場を提供します。
今後の展開として、2026年の開学に向けて、学部や学科の設置、地域との連携強化などが進められていくでしょう。
【公式サイト】
この協定の締結により、愛知県東三河地域が持つ資源を最大限に活用し、地域の課題解決や人材育成に向けた取り組みが加速すると期待されています。共創を理念に掲げたCoIUが新しい時代の地域大学としてどのように羽ばたくのか、今後の発展が気になります。