GROW360+が先進的な360度評価ツールを実現
IGS (Institution for a Global Society株式会社) は、2023年9月に新しい360度評価ツール「GROW360+(グロー・サンロクマル・プラス)」を発表しました。このツールは、従業員の能力や行動を多面的に評価できる画期的なシステムです。特許技術を用いた評価バイアス補正や、100万件以上のビッグデータを活用し、従業員の具体的な業務能力を可視化することができます。
GROW360+の特徴
GROW360+は、過去に提供されていた「GROW360」の進化版ですが、複数の新機能が追加されています。具体的には、
- - 並列評価機能: 一回の評価で複数の被評価者を同時に評価できるため、時間を大幅に短縮できるのが特徴です。これにより特に大規模な組織での評価の運用負荷が軽減されます。
- - 評価基準の明確化: 業務内容に基づいたルーブリック式の設問設計により、評価者によって基準が異なるという問題を解決。誰でも分かりやすく回答できるよう工夫されています。
- - 評価バイアス補正技術: 特許取得のアルゴリズムにより、評価者の主観やバイアスを補正し、より客観的なデータを取得します。
- - 100万件データの活用: 過去のデータを基にした市場比較や活躍人材との共通点分析が可能です。従来の測定手法から進化した、実践的な洞察が得られます。
なぜGROW360+が必要か
最近の企業環境においては、人的資本の評価がますます重要視されています。特に日本においては、360度評価の導入率が年々増加し、その重要性は高まっています。しかし、従来の評価システムには運用負荷や評価者のバイアス、トレーニング不足等の課題が残ります。その点、GROW360+はこれらの問題を解決するために設計されています。
GROW360+の導入プロセス
GROW360+を導入することで、企業は人的資本経営を高度化するサイクルを実現できます。以下のステップで進むと良いでしょう。
1.
基盤構築: 従業員の現状を把握し、理想の人材像を設定。
2.
ギャップ分析: 現状と理想の人材像の差を明確にする。
3.
施策実行: 分析結果に基づいた施策を実行。
4.
ROI測定: 施策の効果を数値で測定し、人的資本のROIを算出。
このように、GROW360+は単なる評価ツールではなく、人的資本経営の深化をサポートするトータルソリューションです。
IGSの専門性と今後の展望
IGSは、教育や人材評価の分野において、特に重要視される非認知能力を可視化するためのツールを提供しています。「分断なき持続可能な社会を実現するための手段を提供する」という理念の下、企業や学校向けにAIを活用した人材評価プラットフォームを展開しています。
IGSの中里社長は、「人的資本経営を実効性のあるものにするためには、信頼できるデータが不可欠。GROW360+を通じて企業の人的資本経営が進化し、従業員が活躍する社会を目指す」とコメントしています。
今後もGROW360+は、企業の評価システムの柱として重要性を増していくでしょう。特に2025年にはさらなる進化が見込まれており、企業の成長の鍵を握る存在となることが期待されます。